【応援ボイコット】2023J1リーグ 第14節 横浜Fマリノス(H) レビュー

レビュー

クラブとサポーターのすれ違いが爆発。
ゲーム直前に、サポーター連合より、まさかの応援ボイコット宣言。
チームは奮闘したが、退場による数的有利も生かせず、セットプレー2発に沈み
25年ぶりとなる泥沼の5連敗。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 横浜M 
02
0前半1
0後半1
得点者37min 西村
79min 永戸

スタメン

(選手交代) 74min倉田→宇佐美、石毛→福田、82minラヴィ→山本悠樹、アラーノ→武蔵

  • ここまで公式戦出場ゼロの佐藤を抜擢。
    福岡は三浦とのスタメン争いに勝利。序列を入れ替えた。
  • LWGにも倉田のサプライズ起用。
    IHには石毛が入り、運動量重視のスカッド。
    マリノスのハイラインの背後を突く狙いが明らかに。

試合内容

  • 応援ボイコットとなり、自発的なチャントは起こるが、ゴール裏に一体感は無く
    異様な雰囲気のなかキックオフ。
  • ガンバは、立ち上がりから積極的にハイプレスを仕掛ける。
    ボールを奪うと、素早くハイラインの裏へボールを送り、直線的にゴールへ迫る。
    3分にはSBの裏のスペースへ抜けた石毛のクロスをジェバリがヘッド。
    5分にはラヴィのスルーパスにジェバリが反応し、GKを躱してネットを揺らすも
    惜しくもオフサイドの判定。
    11分にはジェバリのリターンを受けた石毛が縦へ抜け出すも、松原がイエローで阻止。
  • ガンバのハイプレスに面食らった形のマリノスだったが
    20分過ぎから、セカンドが回収できるようになり、徐々にマリノスペースに。
    3トップがポジションチェンジを繰り返し、DFのマークをずらしながら
    両SBが中にポジションを取って、縦パスを差し込んでくる。
  • ガンバも福岡、佐藤の両CBが体を張って、決定機は作らせていなかったが
    37分、CKから半田が西村に振り切られ、ヘディングを叩き込まれる。
  • 序盤のハイプレスで、DFラインを上げられなくなったガンバに対し
    マリノスがスペースでボールを回して押し込む展開が続くが
    ガンバも、ラヴィのDFライン落ちなど工夫しながら、ビルドアップで対抗。
  • すると55分、ガンバにビッグチャンス。
    アラーノがSB裏のスペースへ出したボールを、ジェバリがクロス。
    これをエドゥアルドがクリアするも、明らかに手に当たっておりハンド!

    ところがVARの結果はまさかのノーファウル。。なんでやねん!
    先週の浦和での福岡のハンドと、全く状況は一緒やのに。。。
  • 59分には松原が倉田を手で倒し、2枚目のイエローで退場。
    数的有利となったガンバは、黒川の突破からダワンのヘッドと決定機を作るが
    4-4-1で構えるマリノスの守備陣をなかなか崩せない。
  • すると逆に79分、中盤で受けたAロペスが中央をドリブル突破。
    宇佐美が振り切られ、たまらずファウルで止めたが
    これで得たFKを、永戸にゴール左上へゴラッソを決められ、2点差。
  • こうなると、もう今のガンバに反撃の気力は残っていない。
    代わって入った武蔵も、1対1の決定機を決められず。
    逆にマルコス、吉雄、水沼と10人のマリノスに立て続けに決定機を作られる始末。
    クラブ、選手、サポーター、すべてが噛み合わない、悲しい敗戦となった。

採点

GK東口4.5チームを救えず。FKはノーチャンスではなかった。
DF半田4.5CKで西村に振り切られる。前半の勢い続かずガス欠。
DF福岡5.5強力3トップを抑えた。フィードの精度上げたい。
DF佐藤5.5Aロペスを封殺。スタメン争いに名乗り。
DF黒川5.5左サイドを攻略。あとはクロスの中との連携だけ。
MFダワン5パス散らして攻撃組み立てたが、相手中盤に力負け。
MFラヴィ5.5中盤の安定度はさすが。守備でもフィルターに。
MF石毛5立上りのハイプレスは機能も、徐々にペースダウン。
FWアラーノ5切替早くチャンスも作ったが、最後の精度が欲しい。
FWジェバリ5.51トップとして役割は完遂も、判定に泣く。
FW倉田4.5運動量は見せたが、クロスの精度が低すぎる。
FW→宇佐美4.5Aロペスに突破許し失点の原因に。FKも枠外。
MF→福田4.51対1で上回れなかった。見せ場作れず。
FW→山本悠樹時間短く評価無し。
FW→武蔵時間短く評価無し。
Cポヤトス4.5数的優位を生かす采配が足りなかった。

注目プレー

55分、エドゥアルドのハンド(!)で潰された、ガンバのチャンスシーン。
アラーノとジェバリの連携で、ハイラインの裏のスペースを攻略。

マリノスが、ヤン マテウスに縦パスを差し込み、バイタルへ侵入。
これを佐藤が出足良くブロックし、ラヴィがセカンドを回収。

マリノスは即時奪回を試み、ラヴィと石毛にプレスをかけるが
石毛がワンタッチでアラーノへ流して、うまくプレス回避。

アラーノが顔を上げた時点で、左サイドに流れていたジェバリと
左サイドの裏のスペースへの意識が共有された。

これでマリノスのDFラインをひっくり返し、一気にゴール前へ侵入。
同時に、石毛もPA内までスプリントをかけており、決定機となった。
ジェバリのクロスは、エドゥアルドの手に当たってゴールラインを割ったが
残念ながら、VARでもハンドは認められず。

判定には泣かされたが、ゲーム開始から一貫して
ハイラインの裏を狙い続けたことが、決定機を生んだ。

次節へ向けて

5連敗は、リーグのお荷物と言われた暗黒時代以来の、25年ぶり。
それでも解任の声が大きくならないのは、確かに変わりつつある
ポゼッションサッカーに、サポーターも希望を抱いているからに他ならない。

この試合は、選手の覚悟が伝わってきた。
去年までのようなサンドバックにされ、ひたすら耐えるサッカーではなく
王者マリノスに互角とは言えなくとも、ポゼッションで十分渡り合った。
結果的にセットプレー2発に沈んだが、内容は悲観すべきものではない。

マリノスに完成度の差は見せつけられたが、マリノスもこのスタイルを
手にするまでは、試行錯誤の数年間があった。
ガンバも、今は暗いトンネルの真っ只中にいるが
その先にあるポゼッションスタイルを手にするまで
粘り強く試行錯誤を続けていって欲しい。

その希望の灯を消さないためにも、とにかく結果が必要。
幸いミッドウィークには、グループ首位に立つルヴァンのGSがある。
CBの序列は入れ替わった。
これを目の当たりにして、奮起しない控えの選手はいないはず。
チャンスを生かせ!救世主は誰だ!

トレーニングで、青黒のユニフォームが似合う身体を手に入れよう!
プロテイン/サプリは、圧倒的コスパの「MY PROTEIN」

コメント

タイトルとURLをコピーしました