【ベンチの質】2023J1リーグ 第32節 アビスパ福岡(H) レビュー

レビュー

残留をかけ、ルヴァン王者を迎え撃った一戦。
前半は、好調時を思わせるパスサッカーで福岡を圧倒したが
後半まさかの2失点で逆転負け。これで泥沼の5連敗。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 福岡 
12
1前半0
0後半2
13min ギョンウォン得点者46min 山岸
89min ルキアン

スタメン

(選手交代)77min石毛→宇佐美、89min食野→山見、92min福岡→唐山

  • 守備時は「5-4-1」の可変システムを選択。今回は半田をWG起用。
    福岡のクロスに対し、中央を固める狙い。
  • CFは予想通り、武蔵。宇佐美はベンチスタートとなった。

試合内容

  • 前半は素晴らしい出来。
    運動量、選手間距離ともに良く、ビルドアップもスムーズ。
    CKから先制点も奪い、終始福岡を圧倒。
  • しかし後半開始直後に、スローインの流れから失点。
    これで試合は暗転。前半とは全く逆の展開に。
    東のPKストップも虚しく、終了間際に追加点を献上し、悪夢の逆転負け。
  • 前半は完全にガンバのゲームだった。
    最前線で武蔵が収め、食野が鋭いターンで前を向き、チャンスを量産。
    助っ人4人が全員不在で、攻撃の迫力が半減するかと思いきや
    逆にコミュニケーションがスムーズで、選手間の距離が良く、ボールが握れる展開に。
  • すると前半13分、CKからニアで倉田がすらしたボールを、ギョンウォンが叩き込み
    4試合ぶりの得点で先制。
  • その後も山本の浮き球を食野がボレー、黒川のクロスから倉田、石毛の連続ミドル
    半田のプレスから食野がシュートなど、福岡を圧倒して前半終了。
    ただ、ここで追加点が奪えなかったのが痛かった。
  • 後半いきなり福岡が動く。金森に代え、最前線にウェリントンを投入し、山岸を1列下げる。
    ここがこの試合のキーポイントだった。
    前線に起点ができ、山岸が前を向いてプレーできるようになり、一気に流れは福岡へ。
  • 直後の46分、スローインから中央にボールを運ばれ、抜け出した山岸が流し込み同点。。
  • 逆にガンバは、武蔵が疲れてきてボールが収められなくなり、自陣に押し込まれる。
    だがベンチにCFの替えはおらず、最初の交代はようやく78分に宇佐美。
  • だが宇佐美も前線で起点とはなれず、逆にPA内で黒川が紺野を倒しPK献上。
    これは東口が、山岸のPKをビッグセーブし、絶体絶命のピンチを防ぐ。
  • ここで一気に流れを取り戻したかったが、ポヤトスは動かず。
    疲弊しきった前線では何もできず、逆にルキアンに追加点を献上し、悪夢の逆転負け。

採点

GK東口5.5殊勲のPKストップも報われず。
DF福岡5.5左右中央と、いまやDFラインに不可欠な存在。
DF三浦5.0出足鋭くピンチの芽を摘んでいたが、山岸のマーク外す。
DFギョンウォン5.54試合ぶりの得点も空砲。守備でも粘り強くプレー。
DF黒川4.5PK献上、2失点目も寄せの甘さから。プレーに迷い。
MF石毛5.0前半は攻守に躍動も、シュートの精度を欠いた。
MF山本5.5レジスタとしてパスを捌き続け、試合をコントロール。
MF倉田5.5ポジション取り良く、ビルドアップに貢献。
FW半田5.0前線からの守備は狙い通りも、攻撃で機能せず。
FW武蔵5.5前半はMOM級の活躍も、後半息切れ。
FW食野5.5巧みなターンで何度も局面を打開。惜しいボレーも。
FW→宇佐美時間短く評価無し。
FW→山見時間短く評価無し。
FW→唐山時間短く評価無し。
Cポヤトス4.5選手交代が遅い。采配ミスで、勝点1を失う。

注目プレー

21分、倉田、石毛の連続シュート。

ガンバがボールを握って押し込み、狙い通りの攻撃でシュートまでつなげたシーン。

自陣からのビルドアップ。
何度か福岡にカットされるも、素早い切替でアタッキングサードまで前進。

右サイドに人数をかけ、福岡も同サイド圧縮の守備体型。

ここで山本が、左サイドでフリーになっていた黒川へ大きく展開。
黒川が深い位置まで侵入し、ゴール前へクロス。

RWGの半田が、CBを引っ張りニアまで走り込み、ファーで武蔵が合わせる。

おしくもCBに弾かれるも、こぼれ球を倉田、石毛が立て続けにミドル。

惜しくもゴールは割れなかったが、練習でも繰り返していた、サイドからの崩しを見せた。

次節へ向けて

試合前のインタビューで、ガンバの印象を聞かれた長谷部に
「勝てていない。ウチも落とさない。」と、完全に舐められた発言。
絶対にやり返したかったが、コメント通りの展開で勝点3を献上。
かつてのエレベータークラブにも、力関係で逆転された。
これが現実。今のガンバの立ち位置。

今節でも残留は決められず、下位チームが軒並み勝点を奪い
今年もしっかり残留争いに巻き込まれた。
広島、神戸と難敵が続くが、下を向いている暇はない。

攻撃は大幅に改善している。
特に前半は、ポヤトスがやりたいサッカーで相手を圧倒した。
今節の敗因は、明らかにベンチの質。
広島戦まで2週間ある。
故障者も戻ってくれば、この戦いを後半も続けられるはず。
特に武蔵に使える目途が立ったのは、非常に大きい。

まずは次節での残留確定が最低ミッション。顔を上げて、広島戦へしっかりとした準備を!

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