【勝負弱い方の大阪】2023J1リーグ 第11節 セレッソ大阪(H) レビュー

レビュー

チケット完売、満員のパナスタで迎えた、60回目の大阪ダービー。
サポーターは圧倒的なチャントと、コレオで素晴らしい雰囲気を作ったが
選手はそれに応えられず。ダービーは、ホームで屈辱の4連敗となった。

試合結果

スコア

 G大阪 vs C大阪 
12
0前半1
1後半1
56min ダワン得点者28min レオ セアラ
90min 加藤

スタメン

(選手交代) 60min食野→山見、87minダワン→倉田

  • やはり杉山は諦めて、アラーノをRWGに回し、LWGに食野を起用。
  • 前節精彩を欠いた高尾に代え、RSBには半田が戻ってきた。
  • ベンチには石毛ではなく、倉田。
    宇佐美、食野、倉田と、ダービーの重みを知る選手を揃えた、気概重視の布陣。

試合内容

  • 決定力の差が如実に出た試合。
    たった2回の決定機を、2回とも仕留めたピンク。
    アタッキングサードまでは運べるが、ラストパスの精度を欠いたガンバ。
    シュート数、ポゼッションともガンバが圧倒したが、勝ったのはピンク。
  • 序盤からガンバがボールを握る展開。
    5分には右サイドでダワンがボールを奪い、左へ展開し、食野がシュート。
    22分にはCKを宇佐美が直接狙うも、ポスト。
  • しかし先制したのはピンク。
    左サイドの密集から素早く右へ展開され、松田が余裕をもってピンポイントクロス。
    これにレオ セアラがCBの間に走り込み、強烈なヘッドを左隅に叩き込む。
  • ガンバは後ろでは余裕をもって回せるが、前線の動き出しが少なく
    鹿島戦同様、攻め手がないまま前半終了。
  • 後半に入り、ガンバが修正を見せる。
    CBから対角のロングボールを併用し、前線が積極的にDFラインの背後を狙い始める。
    すると56分、狙いが結実する。
    サイドで食野がボールを持つと、宇佐美がSGBの背後を取ってポケットに侵入。
    宇佐美のマイナスの折り返しを、ジェバリがCB2枚を引き付けてスルー。
    背後から走り込んだダワンが、ゴール右隅へ冷静に流し込み同点!

    横浜FC戦のデジャブのような完璧な崩しで、同点に追いついた。
  • 追いつかれたピンクは、4-4-2に変更。加藤、北野の2トップで、CBに前からプレスをかけ
    ガンバのビルドアップに制限をかける。
    対するガンバは、半田、黒川の両SBがビルドアップの出口になり、ボールを握り続ける。
    しかしこの日のガンバは、最後までクロスとラストパスの精度を欠いた。
    それでも77分のラヴィ、88分のアラーノと決定機は作るも、決めきれず。
  • 決めきれないと、こうなるお決まりの展開。
    90分、中盤でボールを奪われると、ピンクのカウンター。
    左サイドを駆けあがった山中がピンポイントクロス。
    DFは揃っていたが、大外の加藤をフリーにしてしまい、左隅へ逆転弾を叩き込まれる。
  • ロスタイムのジェバリの一撃も、ジンヒョンがスーパーセーブ。
    GKの決定機阻止力でも違いを見せつけられ、終戦。

採点

GK5相手はスーパーセーブ連発。酷だが、差を見せつけられた。
DF半田5守備型SBの本領発揮。代表クラスの固さを見せた。
DF三浦4.51失点目はレオ セアラにポジション取りで後手。
DFギョンウォン4.52失点目は中途半端なポジショニングで加藤をフリーに。
DF黒川5再三バイタルに侵入したが、ラストパスの精度欠く。
MFダワン5.5スルーに反応し先制弾。守備でもボールを刈り取った。
MFラヴィ5ゲームはコントロールしたが、決定的な仕事はできず。
MF宇佐美5先制につながる裏への動き。これもっとできひん?無理?
FWアラーノ5あわや逆転の一撃も。。あとはクロスの精度だけ。
FWジェバリ5あわや同点の一撃も。。スルーの感覚は見事。
FW食野4.5全てが空回り。焦りからダイブも。交代後はベンチで号泣。
FW→山見4.5仕掛け、ポジショニング、クロス、どれも精度低い。
MF→倉田4.5決定機も作ったが、2失点目は自身の軽い守備から。
Cポヤトス4.54-3-3にスカッドが合っていない。それでも貫くか?

注目プレー

ダワンの先制弾。
宇佐美の裏抜けの動きで、DFに混乱を生んだ。

サイドレーンにいた食野にボールがわたる。

この瞬間にハーフレーンにいた宇佐美が、SBの裏のスペースへスプリント。
食野がこの動きを感じ取り、スペースをボールを出し、ポケットを攻略。

宇佐美はゴール前へマイナスのクロスを入れる。
CB2枚が、ジェバリのシュートコースに体を入れるが、ジェバリはスルー。
後ろから走り込んだダワンがフリーとなり、左隅へ同点弾を流し込んだ。

食野がボールを持った時点で、ピンクは2枚のDFラインが揃っていたが
宇佐美の裏抜けで、一気に無力化した、理想的な崩しのシーン。

次節へ向けて

これでダービーはホームで屈辱の4連敗。
またしても小菊の高笑いを、歯ぎしりしながら睨みつけることとなった。

ただポジティブな要素も多い敗戦。
ゲームの主導権は握れていたし、シュート数も上回った。
ゴール前の精度と、攻撃時のリスク管理があと一歩足りなかった。

11試合で勝点7は、解任レベルの成績ではあるが
この路線を継続すれば、希望が見えているのも事実。
幸いクラブにも解任の動きはなく、今年一年は今のところ猶予は与えられそうな雰囲気。

ただ最下位横浜FCも今節初勝利を挙げ、たった1つの降格枠がすぐそこまで来ている。
さすがにJ2降格が現実のものとなってくれば、いつまでも猶予は与えられない。

課題は明らか。
ポヤトスの理想とする「4-3-3」に、今のガンバのスカッドは合っていない。
特に1対1で勝負できるWGがいないことが、致命的。
武蔵をWGで使いたいが、そうなるとCFWの控えがいなくなる。
宇佐美もSTタイプで、IHでは守備でどうしても穴になる。
夏の移籍市場で選手の整理はマストだが、それまで「4-3-3」を継続するのか
今いる選手にあったフォーメーションに変更するのか、ポヤトスの決断に注目したい。

次節は名古屋。
固い守備と鋭いカウンターが武器で、まさに今節の課題が試される強敵。
中2日でターンオーバーも必要となる。ポヤトスの修正力に期待したい。

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