【連勝ストップ】2023J1リーグ 第23節 横浜F・マリノス(A) レビュー

レビュー

リーグ屈指の3トップは、やはり強力だった。
食野のゴールで追いつくも、またしても数的有利を生かせず悔しい敗戦。
残念ながら、無敗の快進撃は8試合でストップとなった。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 横浜M 
12
1前半1
0後半1
44min 食野得点者34min Yマテウス
51min Aロペス

スタメン

(選手交代) 26min三浦→佐藤、68min食野→宇佐美、81minラヴィ→武蔵

  • RSBはまさかの福岡。エウベル対策か。
  • WGは、やはり食野を起用。仕掛ける姿勢を評価。

試合内容

  • マリノスの3トップはやはり強力。
    前半だけでシュート12本の猛攻受け、先制を許す。
  • 前半終了間際、山本の華麗なターンからのスルーパスに
    食野が抜け出し、鋭い切り返しからネットを揺らし、
    同点
  • エウベル対策虚しく、福岡、佐藤の2枚があっさり剥がされ
    佐藤が手で倒してPK献上。
  • エウベルが退場となり、追いつく絶好のチャンスだったが
    交代選手が全く勢いをつけれず、そのまま1-2で敗戦。
  • 不調と聞いていたマリノスの攻撃陣だが、浦和のCBが凄かっただけだった。
    序盤から強力3トップの圧力に、DFラインはズルズル後退。
    ぽっかり空いたバイタルをフリーに使われ、序盤からシュートを打ちまくられる。
  • ボールを奪っても、マリノスのプレッシャーが激しく、ビルドアップがままならない。
    自陣でパスミスを連発し、ショートカウンターを浴び続ける、苦しい展開。
  • すると前半34分、喜田にバイタルで受けられ、フリーでシュート。
    かろうじてポストに当たったが、跳ね返りをYマテウスに押し込まれ、先制を許す。
  • ガンバも39分、山本とのコンビネーションで、ポケットに侵入した黒川のクロスを
    アラーノがフリーでシュートするも、惜しくもクロスバーの上。
    しかし44分、黒川の縦パスを、山本がうまくターンして、食野へスルーパス。
    抜け出した食野が、鋭い切り返しでDFを振り切り、ゴールネットを揺らす。同点!
  • 前半のうちに追いつき、好調さを見せつけたガンバ。
    しかし後半開始早々に、落とし穴が待っていた。
    ドリブルでPAに侵入してきたエウベルを、食野、福岡、佐藤の3人で止めに行ったが
    あっさりターンで交わされ、佐藤が手で倒してしまいPK献上。

    これを一度は東口が止めたが、VARで動き出しが早いとされ、蹴り直しに。
    今度は蹴る直前に、マリノスの選手が複数PA内に入っていたが、なぜかお咎めなし。
    不公平な判定で、逆転を許す。
  • しかし65分、流れを変える絶好のチャンスが訪れる。
    エウベルが福岡を倒し、2枚目のイエローで退場。
    ここで、食野に代えてエース宇佐美を投入。
    期待は最高潮に膨らんだが、あっさり裏切られる。
    前線に飛び出すどころか、中盤をふらふら漂い、消極的なプレーに終始。
  • 押し込んでも、RSBの控えをベンチに入れていないため、福岡を交代できない。
    せっかくのチャンスも、福岡の精度の低いクロスでは、決定機を作れず。
    ベンチワークのまずさもたたって、見せ場も無いまま、ゲームセット。

採点

GK東口5.5PKは一旦止めたが。。不公平な判定に泣く。
DF福岡4.5SBではクロスに難がありすぎ。やはりCBで見たい。
DF三浦5.0負傷で、前半早々ピッチを去る。軽傷であることを祈る。
DFギョンウォン5.0Aロペスに苦戦も、最低限のミッションは遂行。
DF黒川5.5得点は、狭い隙間を通した、勇気ある縦パスから。
MF山本6.0華麗なターンからのスルーパスで、食野の同点弾をアシスト。
MFラヴィ5.03トップにDFラインが押し下げられ、両脇を使われた。
MFダワン5.0守備に追われ、前への推進力出せず。
FWアラーノ5.5前半の、黒川からのクロスは決めきりたかった。
FWジェバリ5.5ビルドアップが機能しないなか、ロングボールを収めて奮闘。
FW食野6.0見事な抜け出しからの同点弾。もう1点チャンスはあったが。。
DF→佐藤4.5急な出場で気の毒な面もあるが、PK献上は言い訳できない。
MF→宇佐美4.5消極的なプレーに終始。数的有利を帳消しにした。
FW→武蔵時間短く評価無し。
Cポヤトス4.5策に溺れた。せめてRSBの控えはベンチに必要だった。

注目プレー

前半44分、食野の同点ゴール。

ポイントは3つ。

①黒川の縦パス
ダワンの落としを前向きで受けた黒川は、目の前のマーカー2枚の間を通して
鋭い縦パスを、勇気をもって差し込む。

②山本のターンとスルーパス
山本は黒川のパスに反応して、ランニングしながら、マーカーの背後を回って
横向きでパスを受けることに成功。
これで背後から潰されることなく、前方の食野へ、抜群のタイミングでスルーパスを送る。

③食野のランニングと切り返し
山本がボールを受けに行くのと同時に、DFの間を裏抜けのスプリント。
これで山本のパスを引き出し、トップスピードでPAに侵入できた。
あとは追いすがるDFを、鋭い切り返しで滑らせた時点で、勝負あり。

山本の前向きにボールを受けるターンの技術と、食野の前線への飛び出し。
好調の要因でもある、矢印を前に向ける意識が、結果に結びついた。

次節へ向けて

アンラッキーな判定もあったが、改めて課題が露呈した。

流れを変える切り札がいない。
選手交代でパワーを上げるどころか、勢いを止めてしまう。

特に交代カードのファーストチョイスとなっている、宇佐美と武蔵の不振。
レギュラー落ちして、控えでも活躍できないとなると
いよいよチームに居場所がなくなってしまう。

能力の高さに、疑いの余地はない。
急激に進化しているポヤトスガンバの中で、何とか存在価値を見せて欲しい。

次節はホーム湘南戦。
ガンバEXPOで満員となるであろうサポーターの前で、前回4失点の雪辱を果たす!

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