【3連勝で折り返し】2023J1リーグ 第17節 FC東京(H) レビュー

レビュー

天皇杯の不甲斐ない敗戦を払拭する完勝!
見事3連勝で前半戦をターン。
後半戦の巻き返しに、期待の持てる内容だった。

試合結果

スコア

 G大阪 vs F東京 
31
2前半0
1後半1
25min ジェバリ
29min ジェバリ
75min 半田
得点者92min 塚川 

スタメン

(選手交代) 68minダワン→石毛、倉田→福田、84min佐藤→三浦、アラーノ→食野、93min黒川→柳澤

  • 黒川をLSBに戻して、それ以外は前回と同じメンバー。
    ほぼスタメンが固まってきた。
  • リーグ戦で初めて、柳澤がベンチ入り。
    代表メンバーが抜けるルヴァンを見越しての試運転か。

試合内容

  • 天皇杯では、WGが幅を取る「4-3-3」本来の形で臨んだが
    JFLレベルですら1対1で勝負できず、即修正。
    新潟、福岡戦と同じく、WGが中にポジションを取り
    選手間の距離を適正にすることで、ワンタッチパスがリズムよくつながり
    序盤からガンバのペースで進む。
  • 8分に倉田、15分には山本悠樹と立て続けに決定機を作ると
    24分にも相手CKを半田が回収し、一気にロングカウンターから
    アラーノが右隅へ惜しいシュートを放つが、スウォビクに阻まれる。
    しかしこれで得たCKから、佐藤の折り返しを、ジェバリが流し込み先制!
  • さらにガンバが畳みかける。
    ジェバリがボールを収められるので、奪うとすぐに縦に付けて
    効率よくアタッキングサードに運び、波状攻撃を展開。
    押し込まれたFC東京は、ズルズルとラインを下げてしまい
    スローインをフリーで受けたダワンが、ゴール前にピンポイントクロス。
    これをジェバリがDFに競り勝って、左上に流し込み追加点!
  • 何とか反撃に出たいFC東京だが、ガンバの出足が良く
    前からのプレスがハマり、なかなかボールを前に運べない。
    奪われると、ラヴィが剥がして持ち運ぶため、小泉と安部が釣り出されて
    ボランチの両脇を使われる悪循環で、前半は完全にガンバのゲーム。
  • FC東京は後半頭からアダイウトンを投入し、サイド攻撃に活路を求める。
    アダイウトンの前のスペースを狙って、スピード勝負に出るが
    これに対しガンバも同サイドに人数をかけ、連動した守備で対抗。
  • すると次の一点もガンバに。
    自陣でボールを奪うと、ラヴィが大きく右サイドへ展開。
    アダイウトンが反応できず、スペースにこぼれたボールを
    徳元とのスピード勝負を制した半田が回収して、カウンター発動。
    アラーノが運んで、ゴール前に走り込んだ山本悠樹へ。
    これはDFにブロックされるが、最後は詰めていた半田が押し込み
    ガンバでの初ゴールとなる、ダメ押しの3点目!
  • この後も交代で入った福田が2度の決定機を迎えるなど
    効率の良い攻撃で、終始ガンバが圧倒。
    ロスタイムに塚川に決められ、クリーンシートは逃したものの
    3-1で危なげなく勝ち切った。

採点

GK東口6.0危ない場面もあったが、ロスタイムの1点に抑える。
DF黒川6.5倉田とのコンビ良く、左サイドを活性化。
DF福岡6.5守備ラインを統率。クリーンシートまであと一歩。
DF佐藤6.5Dオリベイラを完封。肩の負傷が心配。
DF半田7.0カウンター一閃。守備でもアダイウトンを封殺。
MFダワン6.5ジェバリへのピンポイントクロスは見事。
MFラヴィ7.0これぞワールドクラス。奪う、剥がすが別次元。
MF山本悠樹6.5中盤の潤滑油。守備でも果敢にプレスをかけ続けた。
FWアラーノ6.5半田との好連携で、とどめの3点目を演出。
FWジェバリ MOM7.0収める、使う、撃つ、決める、まさに万能。
FW倉田6.0ペナ角からの一撃で、猛攻の口火を切る。
MF→石毛5.5急所への縦パスが冴える。惜しいシュートも。
FW→福田5.52度の決定機、どちらかは決めたかった。
DF→三浦時間短く評価無し。
FW→食野時間短く評価無し。
DF→柳澤時間短く評価無し。
Cポヤトス6.5WGの立ち位置を修正し、攻守に圧倒した。

注目プレー

3点目のカウンターの場面。

自陣深くでラヴィがボールを回収し、右サイドのスペースへ展開。

アダイウトンが触れず、スペースへボールが転がる。
徳元とのスピード勝負を制した半田が前へ蹴りだし、カウンター発動。

ここで1つ目のポイント。
前方にいたアラーノがボールを回収し、半田にはゴール前に走り込むよう指示。

2つ目のポイントは、切り替えの瞬間、山本悠樹、ジェバリ、倉田、ダワンの4人が
自陣から全員が長い距離をスプリントして、相手ゴール前に走り込んだこと。

これでアラーノがラストパスを出した瞬間、PA内にはDF2枚に対し
ガンバは4枚と、圧倒的に数的優位となっていた。

攻守の切り替えの早さと、長い距離でも走り切る意識が
相手を上回ったことで生まれた、素晴らしいゴール。

次節へ向けて

スコア、内容とも相手を圧倒した、今季ベストゲーム。
同じくポゼッションスタイルを標榜する、FC東京相手に
質の違いを見せつける完勝。
特に前線のジェバリと、中盤の底のラヴィが、レベルの違いを見せつけた。

次週はルヴァンカップのGS突破をかけた、今季3度目の大阪ダービー。
ホームで2度対戦するも、1分1敗と、今年もまだ勝てていない。

代表ウィークで、ジェバリ、ラヴィと主力を欠く苦しい状況だが
もういい加減、奴らを黙らせたい。
天皇杯で醜態をさらした控えメンバーは、さっそく雪辱のチャンス。
怪我で戦列を離れているメンバーも、どれだけ戻ってこれるか不明だが
青黒のプライドをかけ、総力戦でGS突破を勝ち取りたい。

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