【理不尽な勝利】2024J1リーグ 第17節 湘南ベルマーレ(A) レビュー

レビュー

苦手3バック相手に、内容では完敗も
局面の質的優位を生かし、理不尽に勝ち切った。
今季初の3連勝で、遂にACL圏内へ!

試合結果

スコア

G大阪vs湘南
21
1前半0
1後半1
29min 宇佐美
65min 宇佐美
得点者78min ルキアン

スタッツ

G大阪湘南
4
(3)
シュート数
(枠内)
17
(9)
1.01ゴール期待値1.44
138パス成功数468
37%ボール支配率63%
106.4走行距離(㎞)107.7
106スプリント回数124
出典:J STATs
  • スタッツ上は完敗。
    支配率もシュート数も、湘南が圧倒。
  • 後半に至っては、シュートは宇佐美のPKだけ。
    早急な3バック対策が必要。

スタメン

(選手交代)56min坂本→倉田、79minウェルトン→山田、宇佐美→ジェバリ、83minダワン→ラヴィ、山下→松田

  • スタメンは、予想通り、前節から変更無し。
  • 今回はさすがに、控えCBを入れてきた。

試合内容

  • 苦手の3バック。今回もプレスが全く嵌まらず。。
    前後半を通じて、ほぼ湘南がゲームを支配。
  • それでも、少ないチャンスを、ガンバが確実にものにした。
    前半、相手のパスミスから、最後は宇佐美。
    後半は、山下の裏抜けから、PKを誘発。

    終盤1点を返されるも、自慢の堅守で守り切り、今季初の3連勝!
  • 序盤から湘南はエンジン全開。
    ハイプレスでボールを奪うと、両SBの裏を徹底して突いてくる。
  • 一方のガンバは、3バックに対して、2トップが数的不利となり
    前線からのプレスが嵌らず、簡単に持ち運ばれると
    WBにSBが釣り出され、CBとのギャップを使われ放題。
    ボランチがギャップを埋めに落ちると、今度はバイタルを使われ放題と
    ポゼッションでも圧倒され、完全にゲームを支配される苦しい展開。
  • しかし調子に乗った湘南に、一瞬の隙。
    29分、自陣のビルドアップで、致命的なパスミス。
    これを鈴木が奪い、山下の落としを、宇佐美が冷静に流し込み、先制!
  • だが後半に入っても、展開は変わらず。
    焦ったポヤトスは、4-1-2-3にシステム変更。
    前線の枚数を増やして、主導権を取り返しに行くが、これが逆効果。
    ビルドアップが苦しくなり、逆にハイプレスの餌食に。
  • しかし、またまた調子に乗った湘南に、一瞬の隙。
    前掛りになりすぎ、ハイラインの裏を山下に抜け出され、痛恨のPK献上。
    これを宇佐美が難なく沈めて、突き放す。
  • それでも試合の主導権は、湘南が最後まで握り続け
    CKからルキアンのヘッドで1点返すが、反撃もここまで。
    ガンバが自慢の堅守で、逃げ切りに成功した。

採点

GK一森5.5セットプレー含め、出番多かったが、最少失点に抑えた。
DF半田5.0奪った後のボール処理が、やや雑に。
DF中谷5.5ルキアンにはやられたが、それ以外は危ない場面無し。
DF福岡5.5福田弟に貫録勝ち。全く仕事させず。
DF黒川5.0背後を狙われ守備に奔走。持ち味出せず。
FW山下 MOM6.0実質2A。一瞬のスピードで、殊勲のPKゲット。
MFダワン5.0IHに回って更に混乱。ポジション取りに悩む。
MF鈴木5.5苦しんだが、先制の起点となるボール奪取。
FWウェルトン5.0決定機阻止のスライディングも、守備で消耗。
FW坂本5.0プレス嵌まらず。シュートも撃てず。
FW宇佐美6.0ほとんどボールに触れずとも、ここぞの2発。
MF→倉田5.0ポヤトスの信頼厚く、マルチに奮闘も、流れ呼べず。
MF→山田 時間短く評価無し。
FW→ジェバリ時間短く評価無し。
DF→松田時間短く評価無し。
MF→ラヴィ時間短く評価無し。
Cポヤトス5.04-1-2-3に変えて更に混乱。3バック対策は急務。

注目プレー

43分、流れるような連携から、宇佐美のシュート。

ポイントは、2つ。

①坂本の裏抜け
②宇佐美と坂本のコンビネーション

①自陣からのビルドアップ。
 中谷がボールを持った瞬間に、坂本がハイラインの裏へ。
 正確なフィードが通り、一気にDFラインを押し下げることに成功。

②中央にいた宇佐美も、右サイドへポジションを移し
 ガンバ得意の、同サイド圧縮からの、狭い局面でのパス交換。
 最後は、坂本と宇佐美が、ワンタッチのパス交換でDFを剥がし
 宇佐美が、逆サイドへ鋭い一撃。

惜しくも枠を捉えられなかったが、坂本-宇佐美の質の高い連携で
湘南DFを切り裂いた。 

次節へ向けて

まずは、苦しい試合を勝ち切ったことは、素直に評価したい。
今季初の3連勝で、単独3位に浮上!
遂にACL圏内に食い込んできた。

失点12はリーグ最少。
堅守をベースに、したたかな勝負強さを身に付け
忘れかけていた、勝者のメンタリティを取り戻しつつある。

しかし試合内容は、課題が山積み。
特に3バック相手の戦い方は、早急に整理が必要。

月末には、神戸、鹿島、町田と、天王山が控える。
代表ウィークのインターバルを有効に活用し
コンディションの回復と、連携の強化を!

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