【良いとこ取り】可変システムって何?

戦術

すっかり一般的になった「可変システム」。
可変にはどんなパーターンがあって、どんなメリットがあるのか。
具体的にみていこう。

可変システムとは

定義

試合の局面ごとに、フォーメーションを変化させていく戦術のこと。
まずは、基本となるフォーメーションがあり
攻撃(ビルドアップ)、守備で使い分けるパターンが一般的。

例えば、2024シーズンのガンバだと、こんな感じ。

  • 基本フォーメーション:「4-2-3-1」
  • 攻撃(ビルドアップ):「3-2-4-1」
  • 守備:「4-4-2」

基本フォーメーション

攻撃

攻撃(ビルドアップ)時には、どちらかのSBが高い位置を取り、3バック化。
(*この場合は、RSB半田の偽SB)
Wボランチの一枚が、一列上がって5トップとなり、5レーンを埋めることで
4バックに対して、数的有利を作り上げる。

守備

守備時には、1トップがトップ下の横に落ちて
「4-4-2」の守備ブロックを形成する。
ピッチのスペースをバランス良く埋められる「4-4-2」は
守備で最も強味を発揮できるフォーメーション。

メリット

可変システムのメリットは、以下の通り。

  1. 立ち位置が変わるので、守備側のマークが混乱する。
    →ビルドアップが円滑になる。
  2. 攻撃時は、攻撃的なフォーメーション
    守備時は、守備的なフォーメーションを使い分けることで
    それぞれのフォーメーションの良いとこ取りができる。
  1. 代表的な戦術が、偽SB。
    SBがボランチの位置に上がることで、守備側は、CF、WG、IHの
    誰がマークに行くかで混乱し、フリーになりやすく、ビルドアップの出口になれる。
  2. 「4-1-2-3」は、前線に5人が並ぶ攻撃的なフォーメーションだが
    守備では、アンカーの両脇が、大きな弱点となる。
    そこで守備時は、「4-4-2」に可変することで
    それぞれのフォーメーションの長所を良いとこ取りできる。

デメリット

可変システムの、唯一にして最大のデメリットが、これ。

  • 意図的にポジションを崩しているので、ボールを奪われたときに
    相手に、大きなスペースを与えてしまう。

例えば偽SBで、SBがボランチの位置でボールを奪われると
サイドに誰もいないので、相手に大きなスペースを与えてしまう。

可変システムの種類

代表的な可変システムは、以下の通り。

4バック

「4-4-2」

守備では理想のフォーメーションだが、攻撃時の可変は必須。

【攻撃時】

  • 「4-3-3」 定番。ボランチを1枚上げて、中盤を3枚に。
  • 「3-4-3」 ボランチ落ち。CBがワイドに開いて、SBを一列上げる。
  • 「4-2-2-2」 SHが中に入り、中央で数的有利。サイドをSBが駆け上がる。
  • 「4-2-3-1」 CFが1枚落ちてトップ下。中央で数的有利。

「4-3-3(4-1-2-3)」

前の5人が5レーンに均等に立てるので、攻撃最強。
逆に守備時は、アンカー脇ががら空き。可変必須。

【守備時】

  • 「4-4-2」 定番。IHが1枚落ちて、Wボランチに。
  • 「4-2-3-1」 「4-3-3」とのミラーゲームなら、IHを1枚上げてアンカー対策。

「4-2-3-1」

攻守にバランスが良く、可変は必須ではない。
敢えてやるなら、こんな感じ。

【攻撃時】
「4-1-4-1」 ボランチを1枚上げて、前線を5レーンに均等に配置。

【守備時】
「4-4-2」 コンパクトな「4-4-2」ブロックが、やっぱり守備最強。

3バック

「3-5-2」

強力なCBが3枚いて、WBが死ぬほど走れれば、可変など不要(笑)。
だが、そううまくはいかないので、だいたいこうなる。

【攻撃時】
「3-1-4-2」 WBがWGの位置まで上がり、超攻撃的に。

【守備時】
「5-3-2」 WBがDFラインに吸収され、5バックに。後ろに重くなる。

「3-2-4-1」

いわゆる「ミシャ式」だが、最近では3バックの定番フォーメーション。
Wボランチなので、守備は安定するが、やはりWBの立ち位置が重要。

【攻撃時】
「4-1-5」 CBがワイドに開き、ボランチ落ち。WBはWGまで上がる。

【攻撃時】
「5-4-1」 WBがDFラインに落ちて、5バックに。

まとめ

サッカーには様々なフォーメーションがあるが、どのフォーメーションにも
長所と短所があり、攻守に完璧なフォーメーションは存在しない。

だからこそ、各フォーメーションの良いとこ取りができる
可変システムは、上手く運用すれば、非常に有効な戦術といえる。

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