【流れを掴んだ】2024J1リーグ 第19節 ヴィッセル神戸(H) レビュー

レビュー

昨年王者を撃破し、5連勝!
まずは天王山3連戦の、初戦を取った。
首位の町田とは勝点差わずか2。タイトル争いに名乗りを挙げた。

試合結果

スコア

G大阪vs神戸
21
0前半0
2後半1
70min ウェルトン
85min OG
得点者91min 武藤

スタッツ

G大阪神戸
9
(7)
シュート数
(枠内)
12
(10)
0.34ゴール期待値1.99
225パス成功数286
48%ボール支配率52%
105.0走行距離(㎞)108.1
104スプリント回数109
出典:J STATs
  • スタッツ上は、ほぼ互角。
  • ガンバは期待値0.34と、決定機は少なかったが、効率よく2得点。
    逆に神戸は期待値1.99に対し、PAの1点どまりと、決定力を欠いた。

スタメン

(選手交代)34min山田→坂本、66minダワン→ラヴィ、宇佐美→ジェバリ、88min山下→松田、ウェルトン→アラーノ

  • スタメンは前節から変更無し。
  • ラヴィ、アラーノがメンバー復帰。
    ベンチにCB不在の、攻めの采配再び。

試合内容

  • ハイプレスの応酬で、目まぐるしい展開の好ゲーム。
  • 19分、ロングスローから大迫に押し込まれるが、VARで取消。
    ガンバはビルドアップのミスが多く、リズムに乗れない。
  • 後半も、神戸の強度の高いプレスに苦しんでいたが
    ラヴィとジェバリの投入で、流れが一変。
    70分、ウェルトンが強烈なミドルを叩き込み、先制。
    85分には、鈴木のCKから、クリアミスがOGとなり、追加点。
    ロスタイムにPKで1点返されるも、逃げ切って、5連勝!
  • 神戸は予想通りの、ハイライン、ハイプレス。
    対するガンバも、引かずに負けじとハイプレスで応酬。
    だが、先にペース握ったのは神戸。
    黒川の背後を、O迫、武藤が身長差を生かして、徹底して狙ってくる。
    すると19分、ロングスローからO迫に押し込まれる
    VARで、井出のブロックがファウルとなり、ゴール取消で命拾い。
  • しかし、32分には山田が鈴木と交錯し、負傷退場。
    その後も一森が、パスミスを連発し、立て続けにピンチを招くなど
    なかなかリズムに乗れないまま、前半終了。
  • 後半も、神戸の強度の高いプレスに手を焼き、ビルドアップがままならない。
    ここでポヤトスは、宇佐美、ダワンに変え、ジェバリ、ラヴィを投入。
    両者イエローをもらっており、連戦の影響も考慮しての交代だったが
    結果これが大当たり。
    ラヴィが中盤でボールを落ち着かせ、ジェバリも前線でキープできるため
    坂本の切り替えの早さもあり、ここからガンバの波状攻撃。
    70分には、クロスのこぼれ球を、ウェルトンが右隅へ叩き込むゴラッソ!
    85分には、鈴木のCKを、山口がクリアミスでOGと、一気に突き放す。
  • 神戸も、パトリッキを投入し、ロスタイムで武藤がPKで一点を返す
    反撃もここまで。勝負強さを見せつけたガンバが、破竹の5連勝達成。

採点

GK一森6.0パスミスでリズム失うも、武藤の決定機阻止で帳消し。
DF半田6.0ギリギリまで競って、OGを誘発。決勝点に貢献。
DF中谷5.5O迫の先制弾は寄せきれずも、VARに救われた。
DF福岡5.5完封目前で、悔しいPK献上。そこまでは完璧だった。
DF黒川5.5身長差で狙い目にされるも、攻撃時は好クロス連発。
FW山下 6.0献身的なプレスバックで、守備にも奮闘。
MFダワン5.5厳しい守備で中盤のフィルターに。連戦考慮し早退。
MF鈴木6.5抜群のポジショニングで、ピンチを未然に防ぐ。
FWウェルトン MOM7.0左サイドを無双。最後は自らゴラッソで試合を決めた。
FW山田5.0序盤に接触プレーで膝を負傷。軽傷を祈る。
FW宇佐美6.0強烈ミドルを連発。悪くなかったが、連戦考慮し早退。
FW→坂本6.0デュエルで一歩も引けを取らず。次節はスタメン濃厚。
MF→ラヴィ6.5さすがのキープ力。ボールを失わず、流れを引き戻す。
FW→ジェバリ6.5収まりの良さが戻ってきた。終盤のチームプレーは定番に。
DF→松田時間短く評価無し。
MF→アラーノ時間短く評価無し。
Cポヤトス6.0交代策が大当たり。5連勝で、前半戦3位ターン。

注目プレー

70分、波状攻撃からの、ウェルトンの先制点。

ポイントは3つ。

①坂本の鋭いカウンタープレス
②半田のパスカット
③半田とウェルトンの、スペースを作る動き

①自陣からのビルドアップ。
 右サイドの山下から、ラヴィとつないで、前線の坂本へ。
 ライン際で一旦はボールを奪われるが、切替早く、すぐに奪い返す。

②神戸の戻りが早く、速攻は失敗。
 遅攻で組み立て直し、何度もゴールに迫るが、最後は神戸に奪い返される。
 しかしビルドアップのパスを、半田が抜群の読みで、高い位置で奪い返す。 

③ワイドの山下に展開。
 坂本とジェバリはゴール前に入っていき、DFラインを押し下げる。
 逆に半田とウェルトンは、PA内には入らず、DFライン手前のスペースを空ける。
 このスペースを使い、半田が二次攻撃のクロス。
 跳ね返りを、最後はウェルトンが、右隅へゴラッソを沈めた。

坂本、半田が、高い位置でボールを奪い返すことで、分厚い波状攻撃となり
スペースを作る動きから、半田のクロス、ウェルトンのゴラッソへと繋がった。

次節へ向けて

これでリーグ5連勝!
2位鹿島とは勝点で並び、首位町田とも勝点差は僅か2。
昨年の残留争いからチームは一変。見事、前半戦を3位でターン。

中谷も「7位以内ではなく、優勝。ACLはマスト」と、目標を上方修正。
山田、ウェルトンもヒーローインタビューで「優勝を目指す」と宣言。
ガンバが「いるべき場所」に帰ってきた。

後半戦は、実質10年振りに、タイトルを意識しての戦いとなる。
但し、目の前の敵に全集中する、一戦必勝スタイルは変わらない。
次節は、最も苦手とするアウェイ鹿島。
中3日での厳しい連戦となるが、チームは乗りに乗っている。
過度なリスペクトは不要。この勢いで、天王山の3連戦、全て勝つ!

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