チケット完売、満員のパナスタで迎えた、60回目の大阪ダービー。
サポーターは圧倒的なチャントと、コレオで素晴らしい雰囲気を作ったが
選手はそれに応えられず。ダービーは、ホームで屈辱の4連敗となった。
試合結果
スコア
G大阪 | vs | C大阪 |
1 | - | 2 |
0 | 前半 | 1 |
1 | 後半 | 1 |
56min ダワン | 得点者 | 28min レオ セアラ 90min 加藤 |
スタメン
(選手交代) 60min食野→山見、87minダワン→倉田
- やはり杉山は諦めて、アラーノをRWGに回し、LWGに食野を起用。
- 前節精彩を欠いた高尾に代え、RSBには半田が戻ってきた。
- ベンチには石毛ではなく、倉田。
宇佐美、食野、倉田と、ダービーの重みを知る選手を揃えた、気概重視の布陣。
試合内容
- 決定力の差が如実に出た試合。
たった2回の決定機を、2回とも仕留めたピンク。
アタッキングサードまでは運べるが、ラストパスの精度を欠いたガンバ。
シュート数、ポゼッションともガンバが圧倒したが、勝ったのはピンク。 - 序盤からガンバがボールを握る展開。
5分には右サイドでダワンがボールを奪い、左へ展開し、食野がシュート。
22分にはCKを宇佐美が直接狙うも、ポスト。 - しかし先制したのはピンク。
左サイドの密集から素早く右へ展開され、松田が余裕をもってピンポイントクロス。
これにレオ セアラがCBの間に走り込み、強烈なヘッドを左隅に叩き込む。 - ガンバは後ろでは余裕をもって回せるが、前線の動き出しが少なく
鹿島戦同様、攻め手がないまま前半終了。 - 後半に入り、ガンバが修正を見せる。
CBから対角のロングボールを併用し、前線が積極的にDFラインの背後を狙い始める。
すると56分、狙いが結実する。
サイドで食野がボールを持つと、宇佐美がSGBの背後を取ってポケットに侵入。
宇佐美のマイナスの折り返しを、ジェバリがCB2枚を引き付けてスルー。
背後から走り込んだダワンが、ゴール右隅へ冷静に流し込み同点!
横浜FC戦のデジャブのような完璧な崩しで、同点に追いついた。 - 追いつかれたピンクは、4-4-2に変更。加藤、北野の2トップで、CBに前からプレスをかけ
ガンバのビルドアップに制限をかける。
対するガンバは、半田、黒川の両SBがビルドアップの出口になり、ボールを握り続ける。
しかしこの日のガンバは、最後までクロスとラストパスの精度を欠いた。
それでも77分のラヴィ、88分のアラーノと決定機は作るも、決めきれず。 - 決めきれないと、こうなるお決まりの展開。
90分、中盤でボールを奪われると、ピンクのカウンター。
左サイドを駆けあがった山中がピンポイントクロス。
DFは揃っていたが、大外の加藤をフリーにしてしまい、左隅へ逆転弾を叩き込まれる。 - ロスタイムのジェバリの一撃も、ジンヒョンがスーパーセーブ。
GKの決定機阻止力でも違いを見せつけられ、終戦。
採点
GK | 谷 | 5 | 相手はスーパーセーブ連発。酷だが、差を見せつけられた。 |
DF | 半田 | 5 | 守備型SBの本領発揮。代表クラスの固さを見せた。 |
DF | 三浦 | 4.5 | 1失点目はレオ セアラにポジション取りで後手。 |
DF | ギョンウォン | 4.5 | 2失点目は中途半端なポジショニングで加藤をフリーに。 |
DF | 黒川 | 5 | 再三バイタルに侵入したが、ラストパスの精度欠く。 |
MF | ダワン | 5.5 | スルーに反応し先制弾。守備でもボールを刈り取った。 |
MF | ラヴィ | 5 | ゲームはコントロールしたが、決定的な仕事はできず。 |
MF | 宇佐美 | 5 | 先制につながる裏への動き。これもっとできひん?無理? |
FW | アラーノ | 5 | あわや逆転の一撃も。。あとはクロスの精度だけ。 |
FW | ジェバリ | 5 | あわや同点の一撃も。。スルーの感覚は見事。 |
FW | 食野 | 4.5 | 全てが空回り。焦りからダイブも。交代後はベンチで号泣。 |
FW | →山見 | 4.5 | 仕掛け、ポジショニング、クロス、どれも精度低い。 |
MF | →倉田 | 4.5 | 決定機も作ったが、2失点目は自身の軽い守備から。 |
C | ポヤトス | 4.5 | 4-3-3にスカッドが合っていない。それでも貫くか? |
注目プレー
ダワンの先制弾。
宇佐美の裏抜けの動きで、DFに混乱を生んだ。
サイドレーンにいた食野にボールがわたる。
この瞬間にハーフレーンにいた宇佐美が、SBの裏のスペースへスプリント。
食野がこの動きを感じ取り、スペースをボールを出し、ポケットを攻略。
宇佐美はゴール前へマイナスのクロスを入れる。
CB2枚が、ジェバリのシュートコースに体を入れるが、ジェバリはスルー。
後ろから走り込んだダワンがフリーとなり、左隅へ同点弾を流し込んだ。
食野がボールを持った時点で、ピンクは2枚のDFラインが揃っていたが
宇佐美の裏抜けで、一気に無力化した、理想的な崩しのシーン。
次節へ向けて
これでダービーはホームで屈辱の4連敗。
またしても小菊の高笑いを、歯ぎしりしながら睨みつけることとなった。
ただポジティブな要素も多い敗戦。
ゲームの主導権は握れていたし、シュート数も上回った。
ゴール前の精度と、攻撃時のリスク管理があと一歩足りなかった。
11試合で勝点7は、解任レベルの成績ではあるが
この路線を継続すれば、希望が見えているのも事実。
幸いクラブにも解任の動きはなく、今年一年は今のところ猶予は与えられそうな雰囲気。
ただ最下位横浜FCも今節初勝利を挙げ、たった1つの降格枠がすぐそこまで来ている。
さすがにJ2降格が現実のものとなってくれば、いつまでも猶予は与えられない。
課題は明らか。
ポヤトスの理想とする「4-3-3」に、今のガンバのスカッドは合っていない。
特に1対1で勝負できるWGがいないことが、致命的。
武蔵をWGで使いたいが、そうなるとCFWの控えがいなくなる。
宇佐美もSTタイプで、IHでは守備でどうしても穴になる。
夏の移籍市場で選手の整理はマストだが、それまで「4-3-3」を継続するのか
今いる選手にあったフォーメーションに変更するのか、ポヤトスの決断に注目したい。
次節は名古屋。
固い守備と鋭いカウンターが武器で、まさに今節の課題が試される強敵。
中2日でターンオーバーも必要となる。ポヤトスの修正力に期待したい。
トレーニングで、青黒のユニフォームが似合う身体を手に入れよう!
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