【猛攻実らず】2023J1リーグ 第9節 横浜FC(H) レビュー

レビュー

横浜FCのゴールには、ゴールポストとクロスバーという鉄壁のDFが控えていた。
27本のシュートを浴びせ続けるも、追加点が奪えず。
勝ち点2を逃した。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 横浜C 
11
1前半1
0後半0
13min 宇佐美得点者43min ンドカ

スタメン

(選手交代) 69min杉山→山見、76min半田→高尾、87minダワン→山本理仁

  • 出場停止のギョンウォンに代わり、好調の福岡がスタメンに抜擢。
  • 石毛が体調不良でベンチ外。宇佐美が5試合ぶりのスタメン復帰。
  • WGは杉山がスタメン。アラーノはLWGでのスタート。

試合内容

  • ボール支配率では、両チームともリーグ上位だが、お互い結果が伴わない、似た者対決。
    どちらがボールを握るかが注目だったが、蓋を開ければ、立ち上り早々のCKでヒヤリとするも、その後は一方的なガンバペース。
    横浜FCは、引いてブロックを形成するが、ボールホルダーへの寄せが甘く、ガンバは自由にボールが持てる。セカンドもガンバが回収し、完全なハーフコートマッチ。
    あー、ガンバも去年まではこんなサッカーしてたなぁ、と妙な感傷に浸る。
  • すると前半13分、早くもゲームが動く。
    相手スローインをアラーノがカット。
    そのままタッチライン際を駆けあがり、ポケットまで一気に侵入し、マイナスの折り返し。
    これをジェバリがDFを引き付けてスルー。
    背後から走りこんだ宇佐美が、右隅へ丁寧に流し込み先制!
  • この後もガンバの一方的な展開。
    RWGの杉山が幅を取り、ハーフスペースを半田と宇佐美が自由に使ってチャンスメイク。
    何度も決定機を作り出し、いつ追加点が入ってもおかしくない状況。
    余裕の出たガンバは、徐々にプレーが雑になり始める。
    追加点が奪えないままでいると、徐々に流れは横浜へ。
  • 左サイドの山下が、スピードを生かして再三仕掛けを見せると、28分には半田を振り切り
    クロスを小川が収めてシュート。これで完全に横浜がリズムをつかむ。
    32分には、バイタルでフリーとなった小川が、右隅へ強烈なミドルがポストを直撃。
    そして43分、CKをンドカに強烈なヘッドを決められ、同点。
  • 後半に入りネジを締めなおしたガンバは、切り替えの強度を上げ、再び流れを取り戻す。
    奪ったボールは、宇佐美が左右に大きく展開し、ピッチを広く使ってチャンスメイク。
    50分には、宇佐美のパスをジェバリが落とし、ダワンがシュート。
    72分には、RSBの裏に抜けたアラーノのクロスを、ジェバリがシュート。
    だが、いずれもGKブローダーセンの好守にはばまれる。
  • 横浜は2トップに変更し、前線の圧力を強めて流れを引き寄せようとするが
    ガンバも、山見、高尾を続けて投入し、サイドを活性化。
    ここからガンバの決定機祭りの幕開け。
    バイタルでボールを持てるようになった宇佐美が、シュートを次々と浴びせるも
    3本連続でクロスバーとポストに弾き返されるという、信じられないツキの無さ。
    ロスタイムには、山見のシュートもポストに嫌われ、追加点が取れないままタイムアップ。
    勝点2を落とす結果となってしまった。

採点

GK5.5小川のシュートを頭で弾き出す。脳震盪が心配。
DF半田5山下のスピードに手を焼いたが、攻撃に積極的に関与。
DF三浦5.5さすがの安定感。逆サイドへのロングフィードも冴えた。
DF福岡5.5リーグ初スタメン。持ち上がりも良く、上々の出来。
DF黒川5前半は1対1で抜かれるシーンが散見。山見との連携は◎。
MFダワン5後半の決定機は決めたかった。珍しくガス欠で交代。
MFラヴィ5.5休養十分で本来の動き。相手に流れ渡さず。
MF宇佐美6鮮烈な先制弾。だがその後は、ポストに嫌われまくった。
FW杉山5.5ワイドに幅を取り、宇佐美、半田のスペースを確保。
FWジェバリ5.5先制につながるスルーは見事。収まるが、決められず。
FWアラーノ6WGらしい縦への突破で、先制弾をアシスト。
FW→山見6WGとして文句ない働きも、ポストの餌食に。
DF→高尾5.5イケイケの展開で、うまくゲームに入りチャンス量産。
MF→理仁時間短く評価無し。
Cポヤトス5采配では如何ともしがたい、ツキのなさ。

注目プレー

46分のダワンの決定機。
宇佐美の正確なパスと、ジェバリのワンタッチの落としで、一気に横浜のDFを無力化。

右サイドでパス交換を繰り返し、密集を形成。
アラーノからのリターンを受けた宇佐美が前を向く。
しかし宇佐美は5人に囲まれており、前方の半田、ジェバリ、ダワンにもマークが付いている。

だが横浜のプレスが甘く、顔を上げた宇佐美は、前方のジェバリへ正確な浮き球を供給。
ジェバリはワンタッチで裏のスペースへ。
スペースへ走り込んだダワンがGKと1対1となった。

シュートは、GKブローダーセンの素晴らしい読みで防がれたが
2本のパスで、相手DF8人を一気に置き去りにした、鋭い攻撃。

次節へ向けて

勝点3を取らなければいけない試合だった。
先制後のフワッとした時間帯が悔やまれるドロー。
1点取っても気を抜かず、2点目、3点目と畳みかける厳しさが、まだまだ足りない。

京都、横浜FCの2連戦で勝点を稼いでおきたかったが、勝点1に終わってしまった。
ここからは、鹿島、ダービー、名古屋、浦和、横浜FMと、難敵、上位との対決が続く。
終わった試合を悔やんでも仕方ない。
まずは不調にあえぐ鹿島を叩いて、ダービーに向け弾みをつけたい。

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