【飛躍の予兆】2024J1リーグ 前半戦レビュー

チーム

まだ2試合残っているが、中断期間を利用して、リーグ前半戦の振り返り。

前半戦の振り返り

  • 9勝4分4敗 3位(勝点31) 
  • 得点17(16位) 失点12(1位) 得失点+5(5位)

序盤の好調を支えた山田の離脱もあり、2度の連敗で躓きかけるも
5年ぶりのダービー勝利で、一気にチームは好転した。

好調の要因は、何といっても中谷を中心とする、DF陣の頑張り。
三浦の長期離脱はあったが、半田の復帰、福岡もCBで本領発揮と
ダービー以降は、6試合でわずか2失点。
超攻撃が売りだったチームが、リーグ屈指の守備力で、3位まで上昇。
約10年振りのタイトル争いに、名乗りを挙げようとしている。

リーグ前半戦の傾向

いくつかの指標を見ながら、各チームのスタイルを分析していく。

得点力

今のガンバの最大の課題、「得点力」。
「ゴール数」と、「ゴール期待値」の相関から分析する。
縦軸は、1試合の平均「ゴール数」。
横軸は、ゴールに直結するチャンスを表す指標「ゴール期待値」。

出典:J STATs
  • 最多ゴールは、鹿島の1.76。
    逆に期待値は1.36で11位と、平均以下。驚異的な決定力を物語る。
  • 最も高い期待値は、広島の1.88。
    開幕からトップを継続。組織として、チャンスを作る型を持っている。
  • 期待値ワーストは、札幌。福岡も1.0を割っている。
    序盤19位だった名古屋は、ケガ人の復帰とともに、危険水域を脱した。
  • 決定力が高い(期待値<ゴール数)のは、鹿島、FC東京。
    逆に決めきれない(期待値>ゴール数)のは、柏、京都。
  • ガンバは、期待値1.282、ゴールは1.0。
    期待値は序盤5位だったが、13位と大きく低下。
    チャンスの数を減らしているのは問題。決定力不足も変わらず。

攻撃面

攻撃面での各チームのスタイルは
「ボール保持率」と「AGI(Approach Goal Index)」の相関で分析する。
横軸は、「ボール保持率」。
縦軸は、どれだけゴールに迫ったかを表す指標「AGI」。

出典:J STATs
  • 新潟、浦和、横浜FM、川崎は、何が何でもボールを握りたい。
  • 逆に、福岡、町田は、直線的にゴールへ向かう。
  • AGIが高いのは、広島、町田、柏、神戸。
    チャンスの数でいうと、カウンター型のチームが優位な傾向。
  • 川崎、横浜FMはゲームを支配できているが
    新潟、浦和は、いわゆる、ボールを持たされている状態。
  • 町田は、相手に持たせて、カウンターで刺しているが
    鳥栖、FC東京、名古屋は、自陣に押し込まれる時間が長い。
  • ガンバは、AGI:51.2(11位)、保持率:50.3%(9位)。
    うーん、、、攻撃面でのスタイルが、見えづらくなっている。

守備面

守備面の各チームのスタイルは
「失点数」と「KAGI(Keep Away from Goal Index)」の相関で分析する。
縦軸に、「失点数」
横軸は、どれだけ相手を自分のゴールから遠ざけたかを表す「KAGI」。

出典:J STATs
  • KAGIが高いのは、柏、広島、町田。
    ハイプレスで、前からガンガン奪いに行くスタイル。
  • 逆に、FC東京、横浜FM、鳥栖など、保持志向のチームが
    上手くボールを握れないと、カウンターの餌食に。
  • FC東京は、相変わらず、自陣深くまで攻め込まれすぎ。
    横浜FMも、序盤戦から急速に守備が悪化している。
  • ガンバは、KAGI:48.1(10位)だが、失点:0.7(1位)
    序盤戦から、ハイプレスの頻度が落ち、攻め込まれる回数は増えたが
    ゴール前での集中力がレベチ。

今後の展望

攻撃、守備の指標は、いずれも序盤戦から悪化。
ゲームを支配しきれるわけでもなく、攻めあぐね、攻め込まれてはいるが
攻撃陣は、宇佐美、ウェルトン、山下、
守備陣は、中谷、一森、半田と
リーグ屈指の質的優位を遺憾なく発揮し、勝負強く、僅差で勝ち切っている。

本来志向するサッカーではないが、結果が出ているのはポジティブ。
勝ち続けることで、勝者のメンタリティが、チームに戻ってきた。

山田、アラーノといった、走れる選手が戻ってくれば
再びハイプレスの強度を上げ、ゲームを支配する展開に持っていけるはず。

再開後は、好調柏戦を皮切りに、神戸、鹿島、町田と
今年のリーグを左右する、天王山が待っている。
10年振りのタイトル争いに、本格的に参戦できるのか
当初の、7位以内を目指す戦いに落ち着くのか。
大いなる期待を胸に、精一杯の後押しを。

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