【新戦力躍動】2024J1リーグ 第2節 アルビレックス新潟(H) レビュー

レビュー

2024シーズン、ホーム開幕戦。
前節の町田戦は、勝点1は手にしたものの、内容は満足できるものではなかった。
満員のパナスタで、圧倒的なサポーターの後押しを受け、勝点3をもぎ取れるか。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 新潟 
10
0前半0
1後半0
75min 宇佐美得点者

スタッツ

G大阪 新潟 
15
(11)
シュート数
(枠内)
5
(2)
1.91ゴール期待値0.42
335パス成功数494
45%ボール支配率55%
115.5走行距離(㎞)111.2
106スプリント回数88
出典:J STATs

スタメン

(選手交代)66min松田→半田、岸本→倉田、80minラヴィ→ダワン、91min黒川→福岡、宇佐美→ウェルトン

  • 前節キレの良い動きを見せた、宇佐美が1トップ。
  • 前節やや精彩を欠いた半田、ダワンに代え、松田、ラヴィを起用。
    よりチーム内の競争を活性化させる、選手起用となった。

試合内容

  • ガンバの前線からのプレスが、90分通して機能し続けた。
    攻守の切り替えも早く、シュート数15-5と、ガンバのほぼ一方的な内容。
  • 75分に倉田が得たPKを、宇佐美が冷静に沈めて、これが決勝点
    危なげなく守り切って、ホーム開幕戦を白星で飾った。
  • ボール保持を志向するチーム同士の対決。
    落ち着いた立ち上りになるかと思いきや、ガンバがまさかのハイプレスを敢行。
    新潟は、ボランチを落として数的優位を作り、ビルドアップしていくが
    ボランチと両CBに、ガンバの3トップがハイプレスをかけ、ビルドアップが機能不全に。
    苦し紛れのロングボールは、ガンバがことごとく回収し、前半はガンバペース。
  • 31分には岸本が、42分にもラヴィが決定機を迎えるも、仕留めきれない。
  • 後半に入っても、ミドルサードで構える新潟に対し
    ガンバはハイラインをキープし、コンパクトな陣形を保って、優位に試合を進める。
  • 69分に左サイドを崩され、松田に1対1の局面を作られるも、一森がビッグセーブ。
    この日最大のピンチを免れると、逆にガンバにビッグチャンス。
  • 70分、CKのこぼれ球に倉田が反応し、シュートにいったところで新井に倒され、PK獲得。
    これをGKの挑発に乗らず、宇佐美が冷静に左隅へ叩き込んで、先制!
  • この後も選手交代を有効に使いながら、最後までガンバが強度を落とさずプレスをかけ続け
    新潟に全くやりたいサッカーをさせずに、完勝。
    見事完封で、ホーム開幕戦を白星で飾った。

採点

GK一森6.0松田の決定機を阻止。プレーに風格。
DF松田5.5低弾道クロスも、得点にはつながらず。
DF三浦5.5危ない場面はほぼ無し。ビルドアップも無難にこなした。
DF中谷6.0これぞJ1屈指のCB。2度の1対1もシャットアウト。
DF黒川5.5アラーノとの好連携で、何度も左サイドを攻略。
MF岸本5.0決定機に絡むも、新井には手を焼き、退場寸前のプレー。
MFラヴィ MOM6.5ワールドクラスの、奪取力とキープ力を見せつけた。
MF鈴木5.5ビルドアップの出口として、的確なポジショニング。
MFアラーノ5.5献身的に、前からプレスのスイッチを入れ続けた。
MF山田6.0あれだけプレスバックしてくれると、守備陣はラク。
FW宇佐美6.5ガンバの至宝の本領発揮も近い。2試合連発!
DF→半田5.5悔しいスタメン落ち。積極的に前線に顔出し。
MF→倉田6.0殊勲のPKゲット。激しいプレーで流れ渡さず。
MF→ダワン時間短く、評価無し。
DF→福岡時間短く、評価無し。
FW→ウェルトン時間短く、評価無し。
Cポヤトス6.0ハイプレスで新潟はパニック。新たな一面を見せる。

注目プレー

42分、ラヴィのシュート。

ポイントは3つ。
①山田のハイプレス
②ラヴィのキープ力
③山田とラヴィの阿吽の呼吸

①新潟自陣深くのスローインに、山田が猛然とプレスをかける。
苦し紛れのクリアを黒川が難なく回収して、2次攻撃がスタート。

②左サイドで新潟のプレスに詰まるが、ラヴィが3人に囲まれながらも
鋭いターンでプレスをかわして前を向き、3次攻撃がスタート。

③黒川、アラーノとつないで、バイタルにポジションを取った山田へ展開。
ここでワイドへ引っ張られたSBと、CBのギャップへ、ラヴィが侵入。
山田がこの動きを見逃さず、ヒールで落として、ラヴィの決定機。

右ポストへ巻いたラヴィのシュートは、残念ながら枠を捉えられなかったが
前線からのプレス、幅を取ったことで生まれたスペースを使う動きと
今季のガンバの狙いが凝縮されたシーン。

次節へ向けて

スコアは1-0だったが、内容は完勝。
シュート数でも15-5と新潟を圧倒し、ほとんどの時間を相手陣内でゲームを進め
安心してみていられる試合だった。

数少ないピンチも、中谷と一森が、さすがの守備力を見せ、完封。
ラヴィも圧巻のキープ力で、全く新潟に流れを渡さなかった。

ただ、懸念はやはり決定力。
ゴール期待値は1.91と、2点近く取れるだけのチャンスを作っているものの
結果はPKの1点のみ。

サイドを崩して、クロスを上げるところまではデザインされているが
中で合わせる形がまだできていない。
ジェバリの離脱で、中央に高さが無いため、低く早いクロスを選択するなど
工夫は見られるものの、まだ結果としては表れていない。

次節は、対戦相手の横浜FMがACLを戦うため、今週はスキップとなる。
この期間を有効に活用して、クロスからの得点パターンに磨きをかけたい。

来週はホーム磐田戦。
昇格組だが、フロンターレ相手に5-4で逆転勝ちと、勢いに乗っている。
油断せず、この良い流れのまま、ホーム連勝を掴み取る。勝点3!

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