【アンフェアな敗戦】2023ルヴァンカップ GS第4節 FC東京(A) レビュー

レビュー

またしても退場者を出し、リーグから連敗。
週末の横浜FCとの裏天王山へ向け、勢いをつけることはできなかった。

試合結果

スコア

 G大阪 vs F東京 
01
0前半0
0後半1
得点者74min 塚川

スタメン

(選手交代) 63min宇佐美→石毛、72min中村→杉山、食野→山見、81min倉田→柳澤、江川→藤春

  • 予想通り、次節リーグ出場停止のギョンウォン以外、全員をターンオーバー。
  • 中村をはじめ、ここまで出番のなかった柳澤、藤春も今シーズン初めてピッチへ。

試合内容

  • FC東京はいつもの「4-1-2-3」ではなく、渡邊トップ下の「4-2-3-1」で入ってきた。
    ガンバの中盤3枚に、ダブルボランチとトップ下が嚙み合う形となり
    序盤はFC東京がボールを握る展開。
  • FC東京はボールを奪うと、俵積田と塚川の両SHが、アンカーの両脇でボールを受け
    ショートカウンターでゴールに迫ってくる。
    特にSBで初先発となった江川の左サイドを、塚川と安斎に狙われ、裏を取られてPAで倒し
    あわやPKという場面を立て続けに作られる。
  • 対するガンバは、宇佐美、倉田の両IHが、ダブルボランチに抑えられ、苦しい展開。
    だが前半13分、ガンバの最初にして最大の決定機。
    ボールを受けに宇佐美が降りたスペースに、食野が落ちて、右サイドへボールをはたく。
    フリーで受けた中村が、カットインで中央に切れ込んで、ゴール前に走りこんだ倉田へ
    ピンポイントクロス。だが倉田がヘッドをふかしてしまい、チャンスを生かせない。
  • ここから、受け一辺倒だったガンバのビルドアップが、スムーズに回りだす。
    最大の要因は、DFのドリブルでの持ち上がり。
    特に今日は、福岡と高尾の動きにキレがあり、ドリブルで1人はがして、ファーストラインを
    突破してから、アタッキングサードに縦パスを供給。
    29分には高尾の持ち上がりから、右から左へと展開し、食野。
    31分には福岡の持ち上がりから、右サイドのスペースへ展開し、中村、と
    立て続けに決定機は作るものの、シュートまで行けないまま、前半終了。
  • 後半に入り、ガンバがさらにギアを上げ、東京のプレス強度が落ちたこともあり
    ガンバがボールを握る展開に。
    63分には、右サイドで中村が溜めて、中央を駆けあがった高尾にスルーパスを入れ
    あわやの場面を作るなど、完全に押せ押せの展開となる。
  • だがワンプレーで事態が暗転。
    中村がカットしたボールを、理仁がキープしようとして、足裏を見せてチャージしてしまい
    一発レッド。そこまで悪質なプレーではなかったが、目立ちたい審判にゲームを壊された。
  • 1人少なくなったガンバは、受けに回った直後、アダイウトンに右サイドを破られ
    クロスのこぼれ球を、塚川に叩き込まれて先制を許す。
    先制した東京は、数的有利を生かし、かさにかかって攻めこむかと思いきや
    勝てていないチーム状況もあるのか、セーフティーなプレーに終始。
  • ガンバは、石毛が運動量を生かして、数的不利をものともせず、チャンスメイク。
    88分には、遠目からのドライブシュートでバーを叩く。
    ロスタイムには、高尾が右サイドを突破し、カットインからゴールを叩き込むも
    石毛が勢いあまって、キーパーに接触してしまい、オフサイド
    の判定。
    同点弾は幻となり、このまま無念の試合終了。

採点

GK東口5失点はノーチャンス。ロングキックの精度も高かった。
DF高尾6幻の同点弾を叩き込む。攻守に輝いた。
DF福岡5.5持ち上がって、効果的な縦パス。ビルドアップ能力高い。
DFギョンウォン5パスを散らして、ビルドアップに貢献。
DF江川4.5大学生に完敗しているようでは、SB起用は厳しい。
MF倉田5最初の決定機は決めておきたかった。アピールできず。
MF山本理仁4.5一発レッドは厳しすぎたが。。試合を難しくした。
MF宇佐美5ボールを持ちたがり、落ちすぎる悪癖。攻撃に迫力出せず。
FW中村5倉田への好クロスなど能力は見せた。守備でも奮闘。
FW武蔵590分闘った。気持ちも見せたが、収まらず、撃てず。
FW食野5決定機もシュートまでいけず。やはり適性はIH。
MF→石毛5流れを変えるミドルを撃つも、勢いあまって痛恨のオフサイド。
FW→杉山5数的不利の状況で、良さ出せず。高尾へのアシストは幻に。
FW→山見5やはりLWGで輝く。足りないのは結果だけ。
MF→柳澤時間短く評価無し。
DF→藤春時間短く評価無し。
Cポヤトス5チームの底上げはできているが、不運が続く。

注目プレー

29分、右サイドで高尾の突破から、最後は左サイドの食野へ、流れるような攻撃。

GKからのビルドアップ。
高尾がサイドラインで受け、鋭いターンで1人はがして、タッチラインを持ち上がる。

この時点で前線は3対3で、それぞれにマークがしっかり付かれている状況。
しかしガンバの選手は、共通理解を持って、高尾→中村→武蔵と、流れるように左へ展開。
この展開を感じていた食野が、左のニアゾーンへ飛び込み、GKと1対1に。

残念ながら、武蔵のラストパスが後ろへ流れてしまい、強いシュートは打てなかったが
ここ最近、何度も再現できている攻撃パターンを、この試合でも見せることができた。

次節へ向けて

ルヴァンカップでは初黒星も、依然首位はキープ。
大幅にターンオーバーしたが、ゲーム内容は悪くなかった。
特に、高尾、福岡、中村が高パフォーマンスを見せ、リーグでの起用に目途が立ったことは好材料。
逆に宇佐美、食野、山見など、攻撃陣は、まだまだ調子が上がってこない。
特に心配なのはCFW。武蔵が結果を出せず、ジェバリ頼みの状況は変わらない。

次節は、未だ勝ち無しと、不振にあえぐ横浜FC。
下位のチームに、白星のプレゼント癖のあるガンバだが、すんなり勝ち切って雑音を封じたい。
何度も繰り返すが、内容は全く悪くない。仕切り直して、目の前の試合を一つづつ勝ち切るのみ!

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