【起死回生の一撃】2023J1リーグ 第25節 サガン鳥栖(A) レビュー

レビュー

圧倒的に攻めながら点が取れず
ワンチャンスを決められる、典型的な負けパターン。
この窮地を救ったのは、出番に飢えていた山見。
ロスタイム、起死回生の一撃で、何とか勝点1をもぎ取った。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 鳥栖 
11
0前半0
1後半1
96min 山見得点者61min 長沼 

スタメン

(選手交代) 66minジェバリ→宇佐美、高尾→中野、83min食野→山見、ラヴィ→石毛、89minダワン→武蔵

  • LWGは食野を選択。
    中野はベンチスタート。古巣相手に出番はあるか。
  • CBは佐藤を右、福岡を左と入れ替えてきた。
    鳥栖のキーマンである長沼を、カバーリングに長けた福岡にケアさせる狙いか。

試合内容

  • 前半はガンバが圧倒的にゲームを支配。
    前半だけでシュート10本浴びせるも、GK朴が大当たりでネットを揺らせない。
  • すると61minにワンチャンスを決められ、先制を許す。
  • 気落ちしたガンバはペースを上げられず、典型的な負けパターンに。
    敗戦を覚悟したロスタイム、抜け出した山見がゴール右隅に流し込み同点!
    なんとか引き分けに持ち込んだ。
  • 前半はガンバのハーフコートゲーム。
  • 鳥栖は前線から激しくプレスをかけてくるが、ラヴィが圧巻の出来。
    鋭いターンを連発し、簡単に前を向いてボールを処理していく。
  • 相手陣内では両SBが幅を取り、相手SBとCBのギャップが空いたところに
    縦パスを効果的に差し込んで、アタッキングサードを易々と攻略。
  • 11分のダワンのヘッド、17分アラーノの抜け出し、18分ジェバリの突破
    22分と36分の食野の1対1など、立て続けに決定機を作る

    この日はGK朴が大当たり。スーパーセーブを連発し、ゴールを割らせない。
  • こうなると、決めれるときに決めておかないと、というよくある展開に。
    61min、ロングボールに抜けだした長沼が、東口との1対1を躱して先制。。
    点が取れない焦りから、福岡が前に出すぎたところを、したたかに突かれた。
  • 先制して息を吹き返した鳥栖は、プレスの強度が上がり
    逆に気落ちしたガンバは、疲労からパスの精度も落ち、押し込めなくなってしまう。
  • ジェバリから宇佐美への交代も悪手。
    宇佐美はボールを欲しがりズルズル下がるため、ゼロトップの状態に。
    サイドを崩しても、ゴール前に誰もいないため、得点の匂いが消える。
  • さすがのポヤトスも武蔵を投入し、CFWを入れ替えると、これが反撃への布石となった。
    終了間際に自陣でボールを奪い返すと、山本が武蔵にロングフィード。
    これを武蔵が競り勝って、前方のスペースへ。
    山見が、相手DFとの競争を制し、朴の牙城も崩して、ゴール右隅に流し込み同点!
    敗色濃厚のゲーム展開から、最後の最後でなんとか引き分けに持ち込んだ。

採点

GK東口5.0失点場面は不運も、ノーチャンスとは言えず。
DF高尾5.0裏は取れるが、クロスまで行けず。逆に裏を狙われた。
DF佐藤5.5クロス対応に不安無し。CKでは惜しいヘッドも。
DF福岡4.5失点は前がかりになり、ポジションを空けたところから。
DF黒川5.5押し込んで好クロスを連発。守備でも長沼とやり合った。
MFダワン5.5攻守に躍動。決定機はドンピシャだったが、朴がスーパー。
MFラヴィ5.5奪われないだけでなく、前を向くターンが異次元。
MF山本5.5最後もこのレジスタが起点。武蔵にピンポイントパス。
FWアラーノ6.0驚異のスタミナ。最後までチャンスを作り続けた。
FWジェバリ5.518分のシュートは、朴でなければ決まっていた。
FW食野5.5ロングボールの標的としても機能。決めきりたかった。
FW→宇佐美4.5交代の1番手ではない。CFWでは機能しない。
DF→中野5.0古巣相手に、ガンバで上々の滑り出し。
MF→石毛時間短く評価無し。
FW→山見6.5チームを救う、起死回生の一撃。
FW→武蔵時間短く評価無し。
Cポヤトス6.0またしても交代策が的中。試合内容も充実。

注目プレー

前半11分、ダワンの決定機。

自陣からのビルドアップ。
佐藤が、右ワイドに開いたアラーノに縦パスを通して、敵陣へ侵入成功。
パス交換を繰り返し、鳥栖の5-3の強固な守備ブロックを、崩しにかかる。

ポイントは4つ。

①幅を取るポジショニング
流れの中で、各選手がポジションを入れ替えながらも
全体としては、5レーンに選手が均等にポジショニングできている。
ここではRWGのアラーノが、左ワイドまでポジションを移しているが
ダワンが右ワイドに開き、黒川がアンダーラップして、ハーフレーンに入っている。

②黒川のオーバーラップ
アラーノにボールがわたると、黒川はゆっくりとアラーノの背後に移動。
マーカーが追ってこないとみると、一気にスピードアップしてポケットを攻略。
フリーで、ゴール前に正確なクロスを供給。

③山本のデコイラン
黒川がポケットに入ると同時に、山本がニアサイドにスプリント。
この囮の動きで、DF2枚をニアサイドに釣り出すと同時に
クロスを上げる黒川にも、マークに出れなくなった。

④ダワンの高さ
DFに前に入られるが、その上を行く驚異的なジャンプ力で
ヘディングを叩きつけた。
残念ながら朴のスーパーセーブに阻まれるも、目の覚めるような一撃。

ポケットを攻略し、セットした守備ブロックを完全に崩し切った。

次節へ向けて

再び連勝とはならなかったものの、貴重な勝点1をもぎ取った。
鳥栖に順位で逆転を許さず、11位まで浮上。

この試合も、最後に朴に抑えられはしたが、内容は素晴らしい出来。
ピッチの幅をうまく使って、スペースを作り出し、シュートは21本を数えた。

山見も結果を出し、ベンチメンバーの競争もさらに熾烈になる。
この良いチーム状態を継続し、次節アウェーで札幌を叩いて
リーグ戦では、まずは勝敗を5分に戻したい。

そして9月のルヴァンQF/浦和との大一番へ、勢いをつけて向かっていく!

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