【初戦は50点】2023J1リーグ 第19節 横浜FC(A) レビュー

レビュー

リーグ5連勝をかけた横浜FC戦。
前線の強さと速さを生かしたカウンターに手こずり
スコアレスドローに終わった。
ゼロに抑えられたのが、唯一の収穫。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 横浜C 
00
0前半0
0後半0
得点者 

スタメン

(選手交代) 62min石毛→福田、77minラヴィ→宇佐美、86minダワン→ギョンウォン

  • 倉田が負傷したLWGには、石毛が入った。
  • 山本はIHに回り、アンカーは不動のラヴィ。中盤3枚は、これがベストの形。

試合内容

  • 戦前の予想通り、横浜FCは引いて守ってカウンター。
    ただ予想外だったのは、前線の質。
    マルセロ ヒアンの強さと、山下の速さに手こずり、押し込む展開にはならず。
    ポストにも助けられ、引き分けに持ち込むのが精一杯だった。
  • 横浜FCは、前からプレッシャーはかけず、全員が自陣にひいてスペースを埋める。
    奪ったらロングボールで、サイドに流れたMヒアンが収めて
    手数をかけずにシュートまで持ち込む、シンプルな攻撃を徹底。
  • ガンバは、ボールホルダーにプレッシャーがかからないため
    敵陣まではスムーズにボールを運べるが、アタッキングサードにスペースがなく
    なかなか決定機が作れない。
  • 14分、CKのサインプレーから、ジェバリのシュートで相手ゴールを脅かすと
    立て続けに三浦、ダワンとシュートを打つが決まらず。
  • すると流れは徐々に横浜FCへ。
    山下がスピードを生かし、再三SB裏のスペースへ侵入。
    これでガンバのSBが攻め上がりにくくなり、攻撃がスローダウン。
  • 後半に入っても流れは変わらず、横浜FCはシンプルなカウンターを徹底。
  • 53分にはサイドチェンジからの折り返しを、Mヒアンに中央で合わされるが
    辛くもポストに助けられる。
  • ペースがつかめないガンバも、61分にジェバリがDFの裏へ抜け出し
    ダワンのフライスルーに合わせるが、枠を捉えられず。
    77分には宇佐美を投入し、何とかリズムを変えようとするが
    ゴール前にスペースがなく、最後まで攻撃のギアは上がらなかった。
  • 最後はギョンウォンを投入し、横浜FCのロングボール攻撃を
    何とか凌ぎぎって、勝点1を守り切った。
    7節以来の無失点で終えられたことが、唯一の収穫。

採点

GK東口6.0終盤はチームを救う、神セーブ連発。
DF半田5.5守備は粘り強く対応。中に入っての惜しい一撃も。
DF三浦5.5サイドに釣り出され、ヒヤッとする場面も。
DF福岡5.0Mヒアンに苦戦。山下にも出し抜かれ、次節出場停止。
DF黒川 5.5山下に裏を狙われ、攻め上がれず。
MFダワン6.0ジェバリとのホットライン開通。CKでも惜しいヘッド。
MFラヴィ5.5ボール奪取力はさすがだが、繋ぎの精度を欠いた。
MF山本5.0引いた相手に苦戦。パス回しにリズム出せず。
FWアラーノ5.5幅を取って起点になっていたが、シュートに当たりなく。
FWジェバリ5.0フリーになるまでは完璧。せめて枠に飛ばしたかった。
FW石毛5.0途中交代ありきなら、もっと見せ場が欲しい。
FW→福田5.0サイドで仕掛けられないと、押し込まれてしまう。
MF→宇佐美5.0やはり最初から使いたい。WGではアカンの?
DF→ギョンウォン時間短く評価無し。
Cポヤトス5.5想定通りの展開か。最後は現実的に勝点1を選択。

注目プレー

後半61分、ジェバリの決定機。

GKからのビルドアップ。
アンカーのラヴィが受けて、山本がライン間でボールを引き出し
ガンバがスムーズにアタッキングサードへ侵入。

ただ最終ラインは、3CBとSBの5枚がきれいにそろっている。
ここでジェバリがLSBとCBの間にポジション取り。
CBを左サイドに引っ張り、中央へクロス。

これは逆サイドに抜けたが、オーバーラップしていた半田が回収し
中央のダワンへ戻す。

DFラインはボックスを左右に振られ、選手間の距離が間延びしてしまう。
最後はダワンの浮き球のラストパスを、DFの背後から顔を出したジェバリが受けて
GKと1対1の決定機を作る。

残念ながら、頭を振りすぎ、シュートは枠を捉えられなかったが
両サイドのポケットをうまく使って、5バックの守備を攻略したシーン。

次節へ向けて

残留争いからの卒業をかけた下位との3連戦、初戦はスコアレスドロー。
順位の近いチームが軒並み勝利したため、15位と順位を一つ落とす結果に。
しかし何とか勝ち点1を取れたことは、評価したい。

やはり戦前の予想通り、5バックでスペースを埋められると
途端に攻撃が手詰まりになる。
サイドを縦に突破できるWGの人材不足という、課題が露呈した。

次節はホームで京都を迎え撃つ。
パトの恩返し弾に沈んだ、前節のリベンジマッチ。
横浜FCとは逆に、前線からの激しいプレスをかけてくるが
これをうまくかわせれば、ゴール前にスペースはたくさん空いてくる。

ホームでの2連戦、しっかり勝ち切って、残留争いからの卒業を!

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