【またまた4発惨敗】2023J1リーグ 第10節 鹿島アントラーズ(A) レビュー

レビュー

一番やられたくないやつに、試合を決められた。
そしてわずか10試合で、今季3度目の4失点。
今年も残留争いやるんか。。。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 鹿島 
04
0前半0
0後半4
得点者48min 仲間
64min UMA
86min 土居
87min 土居

スタメン

(選手交代) 56minダワン→理仁、65min杉山→武蔵、76minギョンウォン→福岡、アラーノ→山見

  • 前節途中交代でキレキレだった高尾が、半田に代わってスタメンに抜擢。
  • 出場停止明けのギョンウォンが、スタメン復帰。
  • 宇佐美がスタメン死守。チームを勝利に導けるか。

試合内容

  • 鹿島は予想通り、快勝した前節と同じメンバー。
    伝統の「4-4-2」で、攻撃はロングボールを多用し、縦に速い攻め。
    守備はミドルサードでブロックを形成し、中央を閉める。
  • 前半はガンバがボールを握る展開。
    鹿島は前からプレスに来ないため、CBは自由にボールを持てる。
    その代わり、2トップがアンカーのラヴィを徹底マークし、出しどころを制限。
    これに対してガンバは、宇佐美がアンカーの位置まで下りて、ボールを引き出し
    リンクマンとして機能。杉山、高尾と右サイドで組立て、前進していく。
  • しかしアタッキングサードまでは運べるが、宇佐美が下がり目で受けるため
    前線の人数が足りず、決定機が作れない。
    それでも前半36分に最初のチャンス。
    前線でダワンがピトゥカからボールを奪い、ショートカウンター発動。
    ジェバリとのワンツーから抜け出し、シュートを放つも、惜しくもサイドネット。
    続く39分には宇佐美が3人に囲まれながらも、ジェバリへラストパス。
    ジェバリがDFをかわして、左隅へシュートを放つも、GK早川に阻まれる。
  • 鹿島にほぼ攻撃の形を作らせず、ガンバ優勢のまま後半へ。
    ところが前半うまくゲームを運んだことで油断が生じ、軽いプレーを連発。
    宇佐美の軽い守備からピトゥカに深い位置まで侵入され、CKを与えると
    ラヴィが仲間のマークを外して、左隅へ流し込まれ、失点。
  • これでゲームの流れが一変。
    ガンバは後ろでボールは持てるが、鹿島の戻りが速く、ビルドアップが停滞。
    ダワンに代えて理仁を投入するも、強度が上がらず、局面を変えられない。
  • 逆に64分、左サイドでボールを失うと、一気に右サイドへ展開され
    名古のクロスに、走り込んだUMAが、ゴール左隅へ豪快なヘッドを叩き込む。
    ガンバがやりたかった攻撃を、逆に鹿島にやられてしまった。
  • 2点を追いかけるガンバは、杉山に代え武蔵をWGに投入し、攻撃のギアを上げる。
    武蔵の裏抜けでDFラインを押し下げ、再び流れを引き寄せる。
    69分にはアラーノとのワンツーから、武蔵が抜け出すもシュートは枠の上。
  • 決定力を欠くガンバと対照的に、鹿島は交代で入った土居がダメ押しの2得点。
    後半だけで4失点と、目を覆いたくなる惨敗となった。

採点

GK5どれもノーチャンスだが、4失点は頂けない。
DF高尾4.5抜擢に応えられず。2失点目はUMAに粉砕された。
DF三浦5DFだけの責任ではないが、最後は守備が崩壊。
DFギョンウォン4.5前半の不用意なイエローで、交代枠を消費。
DF黒川5仕掛けの回数少なく、やや積極性を欠いた。
MF宇佐美5中盤の潤滑油になるも、前線へ顔を出せず。
MFラヴィ4.5相手2トップに消された。1失点目も仲間のマーク外す。
MFダワン5前半の決定機は決めたかった。体重く、早々に交代。
FW杉山4.5消極的なプレーに終始。縦に行けないので攻撃が停滞。
FWジェバリ5今日も決めれず。繋げて、収められるだけに。。。
FWアラーノ5今日の左サイドは沈黙。
MF→理仁4.5精度、運動量とも、交代選手としてあり得ない低さ。
FW→武蔵5裏抜けで変化をつけたが、決定力を欠く。
FW→山見5仕掛ける姿勢は見せたが、チャンスは作れず。
DF→福岡5持ち上がるも、出しどころが無かった。
Cポヤトス4.5そろそろ厳しさを出さないと、自らの首が危うい。

注目プレー

39分のジェバリの決定機。
左サイドの組み立てから、宇佐美とジェバリの個人技で決定機を作ったが。。

左サイドの崩しで、鹿島のセカンドラインを突破したシーン。

まずは黒川が、勇気をもってダワンに縦パスをつける。
この時点で、アラーノがサイドレーンに、ダワンと宇佐美がハーフレーンに
ポジションを取れており、三角形の崩しで、鹿島のマーカー3人を置き去りにする。

3人に囲まれながら、宇佐美がジェバリへ正確なラストパス。
ジェバリも鋭いフェイントで、CB2枚を外してシュートコースを作り
左隅へシュートを打ち込んだが、決めきれなかった。

次節へ向けて

失点すると、途端に下を向く悪癖は治っていなかった。
弱者のメンタリティ全開で失点を重ね、今季3度目の4失点惨敗。
負け犬根性とは、かくも根深いものなのか。

そして特に深刻なのが、CFWの得点力不足。
10節消化して、ジェバリと武蔵がそれぞれ1点しか取れていない。

わずか10試合で、3度の4失点と守備も崩壊。
ポヤトス解任の声も大きくなりつつあるが、個人的に、解任には反対。
勝点は取れていないが、平均支配率は50%を超え、ボールは握れるようになっている。
戦術的の積み上げは確実にできており、目指すサッカーは明確。
去年までのサンドバック状態からは、大きく進歩している。

次節はダービー。
ここで勝てれば、一気に状況は変わる。
逆に負ければ、去年のような迷走に陥ってしまう。
今季の命運を握るといっても過言ではない大一番。
選手はここで気持ちを見せてくれ!

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