【世界基準】2024J1リーグ 第5節 サンフレッチェ広島(A) レビュー

レビュー

これぞワールドクラス!
ラヴィが圧巻のボールキープから、先制点を演出。
掟破りの移籍で炎上した、新井の意地の一発で追いつかれるも
難敵広島相手に、アウェーで価値ある勝点1をもぎ取った。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 広島 
11
0前半0
1後半1
76min ウェルトン得点者78min 新井

スタッツ

G大阪 広島 
9
(5)
シュート数
(枠内)
21
(10)
1.35ゴール期待値1.57
202パス成功数361
44%ボール支配率56%
113.4走行距離(㎞)111.8
131スプリント回数128
出典:J STATs
  • シュート数は広島に圧倒されたが、ゴール期待値にそこまで差はない。
    決定機の数では、ほぼ互角。
    守備では最後の局面で良く踏ん張り、攻撃は鋭いカウンターが機能した。

スタメン

(選手交代)56min鈴木→ラヴィ、アラーノ→倉田、66min宇佐美→坂本、84min黒川→福岡、ダワン→食野

  • アラーノ、三浦がケガから復帰。
    食野もベンチに戻ってきた。
  • ダワンの相方は鈴木。代表帰りのラヴィはベンチスタート。

試合内容

  • 前半は、広島のサイド攻撃対策がズバリ的中。
    ウェルトンの突破を軸に、ガンバが押し気味にゲームを進める。
  • 後半に入ると、ギアを上げてきた広島の強度に徐々に劣勢となるが
    76分、ラヴィが3人に囲まれながら、ロングカウンターを発動。
    これをしっかりウェルトンが決めきって、先制。
  • ところが直後に、新井にミドルを豪快に叩き込まれ同点。
    その後は、互いに決定機を決めきれず。無敗対決は、痛み分けとなった。
  • 今日のガンバは、半田の偽SBを封印。
    4バックで幅を取り、SB裏のスペースを徹底的にケア。
    昨年広島にやりたい放題やられたサイド攻撃を、しっかり対策してきた。
    これで広島は、PA外からのミドルシュートなど、単発の攻撃に終始。
  • 逆にガンバは、ウェルトンがロングボールを収めまくる、嬉しい誤算。
    ビルドアップとロングボールを効果的に使い分け、広島ゴールに迫る。
  • だが単発でも、広島の攻撃は強烈。
    前半終了間際に、加藤に立て続けに決定機を作られるも、何とか凌ぐが
    逆にガンバも、山田がチャンスを仕留め切れず、前半は0-0。
  • 後半に入ると、ギアを上げてきた広島の守備に、攻撃の起点が作れなくなり
    逆に3列目から飛び出してくる松本を捕まえきれず、完全に流れは広島。
  • ところが、世界を知る男が違いを見せる。
    76分、交代で入ったラヴィが、3人に囲まれながらも、嘲笑うかのようにプレスを剥がすと
    前線の坂本へ、ロングカウンター一閃。

    狙いすました坂本のシュートは大迫に弾かれるが、こぼれ球をウェルトンが叩き込み先制!
  • だが歓喜に沸いたのも束の間。
    移籍で絶賛炎上中の新井に、意地のミドルを叩き込まれ同点。
  • その後は、広島が小原、ガンバが食野と、交代選手が躍動し
    お互いに決定機を作るも決めきれず、ドロー決着となった。

採点

GK一森6.0何度も好セーブを見せたが、新井の一発は反応できず。
DF半田6.0強度の高い守備で、五輪メンバー入りへ猛アピール。
DF三浦6.0ゴール前の制空権を掌握。ハイボールを跳ね返し続けた。
DF中谷5.5ラインの裏を良くカバーしたが、後逸で冷や汗も。
DF黒川5.5まずは裏のスペースを埋める守備を優先。
MFアラーノ5.0闘志が空回り。プレーが荒く、正確性を欠いた。
MFダワン6.0スライドを繰り返し、バイタルのスペースを埋めた。
MF鈴木6.0スペースに顔を出し、ビルドアップの出口に。
MFウェルトン6.5ロングボールの収まりの良さは収穫。来日初ゴール!
MF山田6.0今日も最後まで走り切った。足りないのはゴールだけ。
FW宇佐美5.54戦連発ならずも、調子の良さはキープ。
MF→ラヴィ MOM7.0これが世界基準。スーパーラヴィでプレスを無力化。
MF→倉田5.5WG→ボランチと、献身的にチームに貢献。
FW→坂本6.0決勝点につながる、抜け出しからの一撃。連携も◎。
DF→福岡時間短く、評価無し。
FW→食野時間短く、評価無し。
Cポヤトス5.5まずは守備を優先し、計算通り勝点を持ち帰った。

注目プレー

87分、食野の決定機。

ポイントは4つ。
①中谷の縦パス
②山田の裏への飛び出し
③坂本の切り返し
④食野のポケットへのランニング

①広島のクリアボールを回収して、DFラインからビルドアップ。
中谷がドリブルで、センターサークル付近まで持ち上がると
ライン間に下りてきていた坂本へ、密集めがけて、勇気ある縦パスを差し込む。

②山田がタイミングよく裏へ飛び出すことで、CB2枚が引きずられ
坂本には、LCBの塩谷がアタックせざるを得ない状況に。

③後ろ向きにボールを受けた坂本は、素早くターンして前を向くと
左サイドから猛然とプレスに来た塩谷を、鮮やかなダブルタッチで躱すと
ぽっかりと空いた左のポケットへ、ボールを送る。

④食野は、塩谷がプレスに出た瞬間に、塩谷が空けたスペースに反応。
このスペースへのランニングで、プレスを剥がした坂本から
ボールを引き出すことに成功。見事にポケットを攻略した。

シュートは残念ながらふかしてしまったものの、前線3人のコンビネーションで
鮮やかに、広島の3バックを攻略してみせた。

次節へ向けて

優勝候補の広島相手に、現実的な戦いを選択し、貴重な勝点をもぎ取った。
勝負強さが出てきたのも収穫だが
それ以上に、攻守に大きな収穫のあるゲームだった。

まず、攻撃面はウェルトン。
ポヤトスが熱望していた、単独で勝負できるWGに、ようやく目途がついた。
しかもロングボールも収められ、カウンターの起点にもなれる。

そして守備面は、強固なブロック。
人に強い三浦と、カバーリングに優れた中谷の、CBコンビの相性が良く
攻撃力のある広島相手に、単発のミドル1点に抑え、大崩れしなかった。

ここから4月の連戦がスタート。
食野を筆頭にケガ人も続々と復帰しており、まだまだチームは上昇気配。
京都、札幌と下位チームとの連戦となるため
ある程度メンバーも入れ替えながら、しっかり勝点3を拾っていきたい。

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