【トンネル脱出】2023J1リーグ 第15節 アルビレックス新潟(A) レビュー

レビュー

長い連敗のトンネルをようやく脱出。
前線ではジェバリが無双
最後尾では東口が、古巣相手に恩返しセーブ。
遅ればせながら、アウェー通算200勝のおまけつき。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 新潟 
31
2前半0
1後半1
2min 倉田
44min アラーノ
56min 黒川
得点者48min 舞行龍

スタメン

(選手交代) 58min石毛→ダワン、73min山本悠樹→山本理仁、倉田→高尾、86minラヴィ→三浦、アラーノ→食野

  • 石毛の相方はダワンではなく、前節ゲームを作った山本悠樹を選択。
  • 倉田を前節に引き続きLWGで起用。攻守の運動量に期待。
  • GKは東口が、古巣ビッグスワンに里帰り。

試合内容

  • お互いポゼッションを重視するチーム同士の対決。
    どちらがボールを握るかが注目されたが、立ち上りにいきなりゲームが動く。
  • 2分、半田のロングボールが流れて、エンドラインでキープしようとした千葉に
    ジェバリが猛然とプレス。背後から奪い取ると、ゴール前に走り込んできた
    倉田が、GKの股間を抜いてゴールへ流し込み、先制!
  • 早い時間にリードしたガンバは、前からプレスに行かず
    CBにはフリーで持たせる代わりに、IHが両ボランチを、ラヴィが伊藤を
    マンマークで消して、中央には入れさせない守備を徹底。
  • 新潟はボールは持てるが、攻撃が外回りになり、リズムが上がらない。
    逆にガンバは、ワントップのジェバリが無双状態。
    ロングボールがことごとく収まり、ショートカウンターの起点に。
    黒川が、オーバーラップから好クロスを連発し、決定機を作る。
  • すると前半終了間際の44分、ガンバに待望の追加点。
    左サイドで起点を作ると、石毛がアバウトなボールを前線へ。
    これをジェバリが競って、こぼれ球をアラーノがキープ。
    ここから二人のパス交換でゴール前に迫ると、アラーノが冷静に
    左サイドネットへ突き刺し、追加点!
  • 後半、新潟はすぐに修正してくる。
    中央の攻めが機能しないとみるや、躊躇なくエースの伊藤を下げ
    サイドアタッカーの小見を投入。不安定な守備を見せたCB千葉も、懲罰交代。
  • 喝を入れられた新潟は、後半立ち上り直後に反撃。
    徹底したサイド攻撃で得たCKから、舞行龍ジェームスが
    ラヴィとの競り合いを制して、反撃のヘディングを流し込む。
  • しかしガンバもすぐに突き放す。
    55分、右サイドでボールを奪うと、左サイドへ展開。
    黒川の落としを、石毛がワンタッチでDFラインの裏へ落とし
    走り込んでいた黒川が、DFとGKを躱し、右サイドネットへ流し込む!

    これで再び2点差とし、セーフティリードに戻す。
  • 追いつきたい新潟は、三戸、小見と立て続けにガンバゴールを脅かすが
    東口が、古巣相手に恩返しの神セーブを連発し、反撃を許さない。
  • 最後は5バックに変更し、勝利への執念を見せたガンバが、リードを守り切り
    7節以来、8試合ぶりの勝点3を掴み取った。

採点

GK東口6.5勝手知ったるビッグスワンで躍動。神セーブ連発。
DF半田5.5後半小見に手を焼き、あわやPK献上の場面も。
DF福岡6.0佐藤とのコンビは盤石。流れの中では破られず。
DF佐藤6.5出足良く攻撃の芽を摘む。高さもネスカウを封殺。
DF黒川7.0好クロスを連発。とどめの3点目は技あり。
MF山本悠樹6.0ボランチに制限をかけ続け、流れを渡さず。
MFラヴィ6.5バイタルを監視。相手エースを前半で交代へ。
MF石毛6.03点目の浮き球スルーパスは見事。
FWアラーノ6.5ジェバリとの連携から、ゲームを決める追加点。
FWジェバリ MOM7.0前線で無双。ここからリアルジェバリを魅せる!
FW倉田6.5チームに勇気を与える先制弾。走り切った。
MF→ダワン5.5守り切る展開で、ミッションを忠実に完遂。
MF→山本理仁5.5気持ちを前面に出し、球際で奮闘。
DF→高尾5.5相手左サイドの勢いを止めた。
DF→三浦時間短く評価無し。
MF→食野時間短く評価無し。
Cポヤトス6.0理想を一旦捨て、勝利への執念を見せた。

注目プレー

黒川の3点目のシーン。

黒川と石毛の、スペースの共通理解が生んだ、素晴らしいゴール。

右サイドでボールを奪うと、逆サイドへ素早く展開。
倉田がゴール前まで持ち上がり、オーバーラップしてきた黒川へ預ける。

新潟の戻りも早く、この時点できれいに2ラインがセットされている。
ここで黒川は石毛に戻すが、この時点でDFライン裏のポケットを使う意識が
2人に共有されていた。

黒川はパスを出すと同時に、スペースへ走り込み
それを感じた石毛もワンタッチで、浮き球をスペースに送り込む。

見事に左ポケットを攻略し、黒川が技ありのシュートを
右サイドネットへ流し込んだ。

DFラインを一気に無力化する、見事なスペースの攻略だった。

次節へ向けて

15節にして、ようやくリーグ2勝目を挙げた。
理想とするポゼッションで圧倒するサッカーとは程遠いが
まずは勝点3を取れたことが、瀕死のチームには何よりの良薬となる。

収穫はジェバリの復調。
ポヤトスの試合後のコメントによると、1ヶ月以上ケガを抱えながら
プレーを続けていたとのこと。
これだけ収めてくれると、攻撃にも厚みが出てくる。

またクロスの入りも、3人、4人とPA内に人数をかけられるようになっており
得点の匂いも感じられるようになってきた。

次節は堅守の福岡。
新潟と違い、確実にボールを握れる展開になる。
連携が良く、安定感を増している福岡、佐藤のCBコンビを中心に
カウンターのリスクをケアしながら、ポゼッションで圧倒し
連勝して、降格圏を抜け出そう!

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