【リーグ初勝利!】2023J1リーグ 第7節 川崎フロンターレ(H) レビュー

レビュー

待望の今季リーグ戦初勝利。
しかもホームパナスタで、3年間勝てなかった川崎相手に完勝!

試合結果

スコア

 G大阪 vs 川崎 
20
1前半0
1後半0
29min ダワン
50min アラーノ
得点者

スタメン

(選手交代) 63minジェバリ→武蔵、杉山→福田、石毛→宇佐美、79minギョンウォン→江川、半田→高尾

  • GKはやはり谷を使ってきた。前節の悪夢を払拭できるか。
  • 前節のルヴァン2ゴールの杉山を、引き続きLWGで起用。
    フィールドプレーヤーの序列も、固まりつつある。
  • ケガから復帰の宇佐美は、まずはベンチスタート。

試合内容

  • 川崎はここ数試合と同じく、チャナティップがトップ下に入る「4-2-3-1」を採用。
  • 立ち上りのガンバは、ジェバリが落ちてボールを落とし、奥のスペースを石毛や杉山が使う
    レイオフを多用しチャンスメイク。しかしラストパスの精度が無く、決定機までいかない。
  • すると8分にいきなりピンチ。スルーパスに抜けだした遠野が、谷と1対1に。
    結果的にこの時点でオフサイドではあったが、谷が、遠野、宮代のシュートを立て続けに
    ブロックし、気迫のセーブを見せる。
    ガンバも12分に、GKのパスミスで、石毛がゴール前で決定機を迎えるが、シュートミスで
    チャンスを生かせない。
  • 川崎はチャナティップと家長が、アンカーの両脇を狙いどころに定め、ボールを引き出して、ゲームを支配し始める。しかし流れが川崎に傾き始めた29分、ゲームが動く。
  • ガンバがGKからビルドアップを開始し、右サイドから流れるように左サイドへレーンを
    ボールが移動し、最後はオーバーラップした黒川のクロスを、逆サイドの杉山がヘッド。
    チョンソンリョンにセーブされたが、見事な崩しで得たCK。ダワンが後方からフリーで
    飛び込み、強烈なヘッドを突き刺し先制!
  • 先制して勢いが出たガンバは、選手の距離感も良くなり、ビルドアップがスムーズに。
    川崎が前からそれほど来ないこともあり、余裕をもってボールを支配し、前半が終了。
  • すると後半立ち上がり早々の50分、ガンバに待望の追加点。
    右サイドで密集を作ったところで、ラヴィ、ジェバリ、ダワン、アラーノと
    助っ人カルテットの素早いパス回しで、一気に左サイドのスペースへ展開。
    ここで黒川がアラーノの背後をオーバーラップして、CBを外につり出し
    前が開いたアラーノが、ゴール右上へ強烈なミドルを突き刺した!
  • 川崎も59分には、宮代が深い位置まで侵入し、クロスバーを叩くシュートを放つなど
    反撃を見せるが、60分に車屋が2枚目のイエローで退場。これでゲームが決まった。
  • 73分には、スルーパスに抜けだした山田が、GKと1対1になるが
    半田が素晴らしいスライディングで、決定機阻止。
    82分にはCKから、アラーノがネットを揺らすも、オフサイドで取り消し。
    数的優位となったガンバだが、無理に攻めに行かず、セーフティーに時間をすすめ
    2-0のまま試合終了。

採点

GK7オフサイドだろうがゴール割らせず。気迫の完封。
DF半田6.5これぞ代表の守備。決定的なピンチを救う。
DF三浦6.5散々煮え湯を飲まされた相手をシャットアウト。
DFギョンウォン6さすがの安定感だが、途中交代が続くのは×。
DF黒川6.5鋭い読みで、川崎の縦パスを遮断した。
MF石毛6前半の決定機を逃すも、車屋を退場に追い込んだ。
MFラヴィ6.5とにかく失わない鬼キープで、流れ渡さず。
MFダワン6.5空中戦は無双。値千金の先制弾。
FW杉山6ドリブル突破で、車屋に退場の布石となるイエロー。
FWジェバリ6.5スペースを見つけてボールを収め、攻撃の起点に。
FWアラーノ MOM7スーペルゴラッソで、屈辱の歴史に終止符。
FW→武蔵5決定機はせめてシュートで終わりたかった。
FW→福田5.5何度か攻めあがるも、空気を読んで自重。
MF→宇佐美5ゲーム展開もあり、セーフティーモード。
DF→江川時間短く評価無し。
DF→高尾時間短く評価無し。
Cポヤトス7理想的なゲーム運びで完勝。谷の自信も回復させた。

注目プレー

アラーノの決勝点。
密集から逆サイドのスペースへのスムーズな展開と
黒川の囮となるオーバーラップが、スーパーゴールの布石となった。

三浦が持ち上がって、右サイドでビルドアップを開始。
右のアウトサイドレーンで、杉山、半田、ラヴィが密集を形成し、ボールキープ。

同時に、ピッチ全体では、ジェバリ、ダワン、黒川、アラーノと、5レーン全体に
バランス良くポジションを取り、左サイドでは2対1の数的有利の状態を作る。

ここから、ラヴィが隣のレーンのジェバリへパス。
するとダワンのマーカーが、ダワンを捨てて、ジェバリを2対1で挟んでボールを奪いに行く。
この動きでダワンがフリーに。

ジェバリはレイオフでラヴィに戻して、フリーのダワンへ。
ここから流れるようにレーンを移動し、左サイドのアラーノへボールがわたる。
左サイドはアラーノ、黒川の2枚に対し、川崎のDFが1枚と数的有利の状態。

アラーノはドリブルでハーフスペースへ侵入すると同時に、黒川が入れ替わるように
アウトサイドレーンをオーバーラップする。
DFは黒川の動きにつられ、ハーフスペースを空けてしまい、アラーノがミドルシュートを狙うのに
充分な時間を与えてしまう結果となった。

ピッチを広く使ってスペースを作り出し、全員が共通理解をもって攻略。
ポジショナルプレーが生み出した、素晴らしいゴールとなった。

次節へ向けて

7戦目にして、ようやくリーグ初勝利!
しかも、ここ数年全く歯が立たなかった川崎相手に、内容でも完勝と
ミッドウィークのFC東京戦から、完全にチームが上昇モードに入った。

特に、ラヴィのキープ力、ジェバリの収まり、アラーノの運動量、ダワンのボール回収力、
ギョンウォンのディフェンス力と、外国人全員がチームにフィットしてきたのが大きい。

チーム戦術も確実に積みあがっており、スペースを作り出し、3人目の動きで攻略するという
攻撃に再現性が出てきたのも良い傾向。

まずは次節の京都戦をしっかり勝って連勝とし、上位追撃のモードに入っていきたい。

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