【鹿狩りで4連勝!】2023J1リーグ 第18節 鹿島アントラーズ(H) レビュー

レビュー

難敵鹿島も撃破し4連勝!
ジェバリ、ラヴィと飛車角落ちの状態で
ピンク、カシマ相手に連勝。
最高の後半戦幕開けとなった。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 鹿島 
21
2前半0
0後半1
15min 黒川
34min ダワン
得点者88min 植田 

スタメン

(選手交代) 28min倉田→食野、70min石毛→山本理仁、宇佐美→武蔵、89min黒川→江川

  • スタメン明言の宇佐美は、CFW起用。
    それ以外は、ダービーのスタメンを継続。
  • ベンチには武蔵が戻ってきた。
    移籍濃厚報道のあった、理仁もベンチ入り。

試合内容

  • 前後半を通じて、あの鹿島を攻守に圧倒。敵将も脱帽の完勝劇となった。
  • 序盤から、ガンバの狙いは明確。
    鹿島は両SBが高い位置を取ろうとするが、CBはゴール前から離れることを嫌うため
    SBの裏のスペースを、徹底して攻め続ける。
    前半7分、10分と、立て続けに黒川が裏を取って、クロスからチャンスメイク。
    12分には、半田も裏を取ってクロス。これは流れたが、逆サイドの倉田の折り返しに
    アラーノが飛び込み、あわや先制の一撃も、早川の好守に阻まれる。
  • 逆に鹿島はロングボールで陣地回復を狙うが、ガンバも織り込み済みで
    セカンドをことごとく回収し、攻撃のきっかけを与えない。
  • 特に秀逸だったのは山本悠樹。
    アンカーで落ち着いてボールをさばき、UMAのプレスをあっさり躱して
    前進したシーンでは、パナスタが沸き返った。
  • 圧倒的にガンバペースでゲームが進むと、15分、早くも均衡が破れる。
    倉田が幅を取ってSBを引き出すと、空いたスペースへ黒川が侵入し
    石毛とのワンツーから、ゴール右隅へ強烈な一撃を叩き込む!
  • 攻め続けるガンバは、宇佐美、食野の連続シュートから、最後は石毛が
    強烈な反転シュートを放つも、惜しくもポスト。
  • そして35分、ガンバがさらに突き放す。
    サイドでフリーとなっていた黒川のクロスを、ファーでダワンが合わせて追加点!
  • 前半全くいいところが無かった鹿島は、後半頭から両SHとRSBの3枚替え。
    運動量を上げて、流れを取り戻しにかかる。
  • しかし、鹿島のSBが高い位置を取ろうとすればするほど
    裏のスペースを狙われ、押し込まれる悪循環。
    またガンバにサイドチェンジを多用され、守備で体力を消耗し
    カウンターに全く鋭さがない。
  • 終盤CKから1点を返され、ロスタイムでは肝を冷やす場面もあったが
    鹿島はキックの正確性を欠き、無事2-1で逃げ切り。
    見事、リーグ戦4連勝となった。

採点

GK東口6.0足りないのは、クリーンシートでの勝利のみ。
DF半田6.5スプリント23回!裏抜け、プレスバックと奮闘。
DF三浦6.0アウェー4失点の借りを返す、抜群の安定感。
DF福岡6.5落ち着きが出てきたと、ポヤトスも称賛。
DF黒川 MOM7.01G1Aの大活躍。左サイドを制圧した。
MFダワン6.5攻守にヘッドで無双。決勝ゴールをねじ込む。
MF山本悠樹7.0マスターオブガンバになれることを証明。
MF石毛6.5ヒールで先制点を演出。反転シュートは惜しくもポスト。
FWアラーノ6.5古巣相手に獅子奮迅の活躍。あわや先制の一撃も放つ。
FW宇佐美6.0落ちずに前線で我慢。ライン間でボールを引き出した。
FW倉田6.0SBを引っ張り出して、先制を演出も、無念の負傷交代。
FW→食野5.5PAには侵入できている。あとは結果が欲しい。
MF→山本理仁5.5青黒でのラストゲーム。能力は見せられぬまま。
FW→武蔵5.5気持ちを感じるプレーは随所に。早く調子上げたい。
DF→江川時間短く評価無し。
Cポヤトス6.5プラン通りのゲームで、鹿島を圧倒。

注目プレー

黒川の先制点。

山本悠樹がボールを持った時点で、鹿島はきれいな2ラインを引いている。

ポイントはLWG倉田の立ち位置。
ライン際に幅を取ることで、黒川にボールがわたった瞬間
SBが倉田に引きずり出され、CBとの間にギャップが生まれた。

このスペースに石毛が入り込み、CBを引っ張り出す。
このCBがいたスペースに、リターンを受けた黒川がドリブルで侵入。

倉田、石毛、黒川の3人が、左ポケットのスペースを使う共通意識が
持てていたことで生まれた、理想的なゴール。

次節へ向けて

前節のFC東京に続き、ホームで内容も圧倒した完勝劇。
解任寸前まで追い詰められたポヤトスだが
全員でスペースを見つけて攻略するという、戦術の浸透に成功しつつある。

主役は山本悠樹と福岡。
判断が早く、足元の技術がある2人が入ることで、ビルドアップが安定。
また遠くのスペースを見ることができるので
ショートパスだけでなく、対角へのロングフィードでも前進できるため
ボール支配率も、再び相手を上回れるようになってきた。

ここからは、横浜FC、京都、柏と下位相手の連戦となる。
連敗中は、ここが残留争いの正念場という位置づけだったが
今は全く状況が違う。

しっかり勝ち切って、トップハーフへ舞い戻る。
ここ数年の残留争いと決別し、来年以降タイトル争いをするために
強いガンバを取り戻せ!

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