今回は、Jリーグの賞金事情について解説。
DAZNマネーの獲得により、賞金額は爆増。
特にACLの高騰ぶりが、えげつない。
Jリーグの賞金
国内タイトルの賞金
2024シーズン、国内3大タイトルの賞金は、以下の通り。
J1リーグ | ルヴァン杯 | 天皇杯 | J2リーグ | J3リーグ | |
優勝 | 3億円 | 1.5億円 | 1.5億円 | 2千万円 | 5百万円 |
2位 | 1.2億円 | 5千万円 | 5千万円 | 1千万円 | 2百万円 |
3位 | 6千万円 | 2千万円 | 2千万円 | 5百万円 | - |
- リーグ戦の賞金は、カップ戦の倍。
やはりリーグタイトルは、別格の価値がある。 - J2、J3は、かなり寂しい。絶対に降格はNG。
Jリーグ配分金
Jリーグは、DAZNと、2017-2026年の10年間で、総額2,100億円の
大型契約を締結し、莫大な放映権収入を手に入れた。
この「DAZNマネー」を、配分金として各クラブに振り分けているが
実はこの配分金が、賞金よりもはるかに高額で、とても重要。
配分金の種類と、振り分けルールは以下の通り。
種類 | 原資 | 内容 | |
①-1 | 事業協力配分金 | 協賛金 | 総額1.8憶円 |
①-2 | 理念強化配分金 | 放映権料 | 総額16億円(順位)、総額5億円(人気) |
①-3 | ACLサポート配分金 | 放映権料 | 総額0.5億円 |
①-4 | ファン指標配分金 | 放映権料 | 総額13.6億円 |
①-5 | アカデミー支援配分金 | 協賛金 | |
①-6 | フェアプレー推進配分金 | 協賛金 | |
② | 公衆送信権料配分金 | 放映権料 | J1/2.5億円、J2/1億円、J3/0.2億円 |
③ | 商品化権料配分金 | グッズ売上 | |
④ | 一般交付金 | toto交付金 |
*2 ①-7降格救済配分金は、2023年限りで廃止。
特に高額で重要なのが、①-2「理念強化配分金」と、①-4「ファン指標配分金」。
理念強化配分金
J1上位クラブに対してのみ、配分される。
順位に応じた「競技順位」配分と、DAZN視聴者数等に応じた「人気順位」配分の
2種類の配分方式で、決定される。
2023シーズンの成績に基づく、配分金の獲得状況は、以下の通り。(単位:百万円)
J1順位 | 1年目 (2024) | 2年目 (2025) | 合計 | 人気指標 | 金額 (2024) | ||
1位 | 神戸 | 250 | 250 | 500 | 1位 | 浦和 | 170 |
2位 | 横浜FM | 180 | 180 | 360 | 2位 | 神戸 | 120 |
3位 | 広島 | 150 | 70 | 220 | 3位 | 横浜FM | 70 |
4位 | 浦和 | 150 | - | 150 | 4位 | 川崎 | 50 |
5位 | 鹿島 | 120 | - | 120 | 5位 | 鹿島 | 40 |
6位 | 名古屋 | 90 | - | 90 | 6位 | 名古屋 | 30 |
7位 | 福岡 | 70 | - | 70 | 7位 | G大阪 | 25 |
8位 | 川崎 | 60 | - | 60 | 8位 | 札幌 | 20 |
9位 | C大阪 | 50 | - | 50 | 9位 | 新潟 | 15 |
合計 | 1,120 | 500 | 1,620 | 合計 | 540 |
成績、指標に応じ、1位~3位のチームは、翌年から2年に分けて配分される。
優勝した神戸は、総額なんと6.2億円。
一方、2023年は残留争いに沈んだガンバは、たった2500万円。。
だが、4位に躍進した2024年は、1.8億円前後をゲットできる計算となる。
ここまで傾斜を大きくしている理由は、たった一つ。
Jリーグが「ビッグクラブ」を求めているから。
ファン指標配分金
こちらも、DAZN視聴者数等の人気指標で配分される。
理念強化配分金の人気配分と似ているが、全60クラブに配分されることと
当年に支給される点が、異なる。
2023シーズンの配分実績は、以下の通り。
ガンバはここでも7位。約5500万円を獲得。
海外タイトルの賞金
ACLEの賞金
ACLも新方式となり、賞金額が爆増。
特にトップカテゴリーの、ACLEの賞金額は凄まじい。
ACLE | ACL2 | 区分 | |
優勝 | 1000万ドル(約14億円) | 250万ドル(約3.6億円) | 賞金 |
準優勝 | 400万ドル(約6億円) | 100万ドル(約1.5億円) | 賞金 |
準決勝 | 60万ドル(約9千万円) | 24万ドル(約3.6千万円) | 参加報酬 |
準々決勝 | 40万ドル(約6千万円) | 16万ドル(約3千万円) | 参加報酬 |
決勝T 1回戦 | 20万ドル(約3千万円) | 8万ドル(約1.2千万円) | 参加報酬 |
1次リーグ | 80万ドル(約1.2億円) | 30万ドル(約4.5千万円) | 参加報酬 |
リーグステージ | 10万ドル(約1.5千万円) | 5万ドル(約7百万円) | 勝利給 |
予選ステージ | 5万ドル(約7百万円) | 5万ドル(約7百万円) | 渡航費用 |
- ACLEは優勝すると、何と約14億円。
- さらに、トーナメントを勝ち進むごとに、参加報酬が得られるため
優勝チームの賞金総額は、合計すると20億円近くなる。 - ACL2はACLEの1/4だが、それでもJリーグに匹敵する賞金額。
CWCの賞金
- 詳細はまだ決定していないが、大会賞金総額は約3750億円。
- 出場するだけでも、30~80億円がゲットできるらしい。
- 2025年大会は、浦和の出場が確定している。
このCWCマネーで、まずは浦和が国内ビッグクラブへの最短距離にいる。
まとめ
サッカーを取り巻く賞金額は、一昔前とは大違い。
特に海外の大会は、莫大な放映権料を原資に、途方もない巨額の賞金が設定されている。
ACLが罰ゲームなんて、とんでもない。
最低でも、出場し続けなければ、どんどん取り残されてしまう。
Jリーグも、分配金を上位チームに集中させることで
ビッグクラブを作ろうと、躍起になっている。
ガンバも、近年の低迷で出遅れた感は否めないが
2024年の躍進で、何とか滑り込み間に合った。
ここから安定して、上位3位以内を確保、ACLの常連となり
国内ビッグクラブへと突き進んでいって欲しい。
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