【千両役者】2024J1リーグ 第33節 コンサドーレ札幌(H) レビュー

レビュー

エースが、瀕死のチームを救った。
ロスタイムの2発で、約3ヶ月ぶりの白星。
リーグ最終盤、ここから青黒の逆襲が始まる。

試合結果

スコア

G大阪vs札幌
21
0前半1
2後半0
90+4min 宇佐美
90+8min 宇佐美
得点者8min 白井

スタッツ

G大阪札幌
21
(10)
シュート数
(枠内)
7
(4)
2.98ゴール期待値0.67
536パス成功数236
60%ボール支配率40%
118.6走行距離(㎞)118.7
148スプリント回数128
出典:J STATs
  • 残留のためにスタイルを捨て、守備に徹した札幌。
  • ボールを握り、攻め続けたガンバ。
    だが決定機は、ほぼ作れず。
    スタッツでは圧倒したが、試合の主導権は握られた。

スタメン

(選手交代)65min福田→ウェルトン、山下→宇佐美、73min黒川→半田、79min美藤→倉田

  • 予想通り、大幅なターンオーバー。
    WGの一枠を掴んだのは、今季初スタメンの福田。
  • さすがの鈴木もお休み。代役は美藤。

インプレッション

試合展開

  • 【印象】:A
    この試合に関しては、結果が全て。
    90分続いた凡戦を、ロスタイムで伝説に変えた。
  • 札幌は、代名詞の攻撃的な「3-4-2-1」を捨て、「4-4-2」で構える
    現実的な戦い方を選択。

    残留へ、なりふり構わぬ執念を感じさせた。
  • 札幌が、オールコートマンツーマンのハイプレスでなく、守備ブロックを
    選択したため、ダービーとは違い、ガンバはボールを握れた。
  • 落ち着いて試合を運べたはずだが、序盤で致命的なミス。
    最終ラインでボール処理を誤り、白井にボールを掻っ攫われ、失点。
    白井には、琉球在籍時に続く、恩返し弾をまたまた献上。。
  • 自ら試合を難しくしてしまったガンバだが、ここから必死の反撃。
    圧倒的にボールを握ると、坂本、山田が立て続けにバーを直撃。
    終盤には、恒例のCF中谷で決定機を作るが、惜しくもバーの上。
  • だが、札幌が逃げ切るかに思えた、ロスタイムにドラマが待っていた。
    ダワンのヘッドが、大崎のハンドを誘うと、宇佐美がPKを沈め同点。
    さらに終了間際、宇佐美が、個人技で札幌DFを切り裂き、決勝弾!
    青黒の至宝が、鬱憤を晴らす2発で、パナスタを劇場に変えた。

選手

GK一森5.0ファンブルで、ヒヤリとする場面も。
DF岸本5.0白井の決定機を、体を張って阻止。
DF中谷 5.0守備では不安定も、終盤は頼りになるCF。
DF福岡4.5痛恨のミスで戦犯になりかけたが、宇佐美に感謝。
DF黒川5.0足を痛め、途中交代。軽傷であることを祈る。
MF山下5.0スピードでパクを圧倒。あとはゴール前の精度。
MFダワン5.5得意のヘッドが、逆転への狼煙となった。
MF美藤5.0球際だけでなく、縦パスにも積極的にチャレンジ。
MF福田5.0今季初スタメン。積極的に仕掛け、まずまずの出来。
MF山田5.5ポストに嫌われたが、最後は決勝点を演出。
FW坂本5.0序盤のミドルは強烈。もどかしさが続く。
FW→ウェルトン5.5強靭なフィジカルで、サイドを制圧。
FW→宇佐美 MOM7.0チームを救う2発。伝説の主役となった。
DF→半田6.0慣れない左サイドでも別格。決勝弾の起点に。
MF→倉田時間短く評価無し。
Cポヤトス5.0攻撃のパターンが乏しい。選手の質に救われた。

次節へ向けて

ようやく長いトンネルを抜けた。
10試合ぶりの白星で、何とか上位に喰らいついている。

試合内容は、褒められたものではないが、今は勝点3という結果が重要。
昨年の大失速がよぎったが、見事エースが暗雲を振り払ってくれた。
林の全体練習復帰という、嬉しいニュースも入ってきた。
チームはここから、再び上昇気流に入る。

残り5試合。
3位町田との、勝点差は6。
ACL出場権獲得も、まだまだ狙える。
再点火せよ。

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