【エースの一撃】2024J1リーグ 第18節 柏レイソル(H) レビュー

レビュー

エースの一撃で4連勝!
後半は柏に試合を支配され、1点差まで詰め寄られたが、何とか逃げ切った。
最高の状態で、リーグの行方を左右する、上位との3連戦に挑む。

試合結果

スコア

G大阪vs
21
1前半0
1後半1
15min 宇佐美
26min 山田
得点者79min ジエゴ

スタッツ

G大阪 柏 
11
(6)
シュート数
(枠内)
21
(14)
0.95ゴール期待値2.02
287パス成功数379
49%ボール支配率51%
114.9走行距離(㎞)114.9
120スプリント回数115
出典:J STATs
  • この試合も、倍以上のシュートを浴びたが
    最後の局面で、身体を投げ出して、ゴールを守り切った。
  • 期待値は、結果と真逆。
    決定力の高さを見せつけ、勝負を制した。

スタメン

(選手交代)70minウェルトン→倉田、77min山下→岸本、山田→坂本、88min黒川→中野、宇佐美→ジェバリ

  • トップ下は山田。7試合ぶりのスタメン復帰。
  • 代表帰りの半田も、即スタメン起用。

試合内容

  • 前半はガンバ、後半は柏のゲーム。
  • 15分、宇佐美が鮮やかなフェイントから、ゴール右隅を射抜く。
    26分には、山田がこぼれ球を押し込み、早々に追加点。
    終了間際にも、宇佐美のスルーパスから山下と、一方的な展開。
  • しかし後半、細谷投入で流れは一変。
    防戦一方となると、79分にはジエゴに押し込まれる
    一森中心に、何とか守り切り、4連勝達成!
  • お互いハイラインを敷き、コンパクトな陣形から
    積極的なプレスでボールを奪い合う、インテンシティの高い好ゲーム。
  • 前半、主導権を握ったのはガンバ。
    半田が、偽SBの動きでハーフスペースを埋め、攻撃時は「3-2-5」に可変。
    前線が、5レーンにバランス良く立つことで、ワイドに開いた
    ウェルトン、山下の両翼が、速さと強さを存分に発揮し、SBの裏を攻略。
    柏を自陣に押し込むことに成功すると、早くも15分。
    宇佐美がPAでボールを受けると、対面の立田を「骨盤パニック」で翻弄。
    あっさり躱すと、GKとの1対1を冷静に沈めて、鮮やかに先制!
  • 25分にも、FKのこぼれ球を、山田が流し込み、リードを広げる。
    その後もガンバが一方的に試合を支配し、前半終了間際には
    宇佐美の超絶スルーパスから、山下が決定機を迎える
    ボールが足につかず、惜しくも決めきれない。
  • 劣勢の柏は、後半頭から、温存していた、代表帰りのエース細谷を投入。
    前線を2トップにし、サヴィオが中盤に落ちたことで、流れが一変。
    柏がボールが持てるようになり、後半は一方的な柏ペース。
    疲れの出てきたガンバも、選手交代で何とか流れを取り戻そうとするが
    遂に79分、細谷が中谷の股間を抜き、最後はジエゴに決められる。
  • 昨年までのガンバなら、このままズルズルと失点を重ねていたが
    そこは堅守青黒。一森、中谷を中心にDF陣が踏ん張りを見せると
    途中投入のジェバリも、エゴを捨て、CKから時間稼ぎのボールキープ。
    チーム一体となり、勝利への執念を見せたガンバが、逃げ切りに成功した。

採点

GK一森6.0今日も出番多かったが、最少失点に抑えた。
DF半田5.5キレキレのジエゴに、最後まで手を焼いた。
DF中谷5.5股を抜かれ、悔しい失点も、それ以外は通常運転。
DF福岡6.5制空権は譲らず。木下、細谷を完封。
DF黒川5.5ウェルトンの背後をカバー。野獣を前に押し出した。
FW山下 6.5前半は独壇場。決定機を沈めていれば、完璧だった。
MFダワン6.0インテンシティの高い試合で、攻守に存在感を発揮。
MF鈴木6.5もはやガンバの心臓。2得点とも起点に。
FWウェルトン6.0縦横無尽の暴走特急は、もう誰も止められない。
FW山田6.5優勝を目指す、と高らかに宣言。高みを見せてくれ。
FW宇佐美 MOM7.0ガンバの至宝ここにあり。唯一無二の超絶技巧。
MF→倉田5.0全体的にポジションが低く、流れを引き戻せず。
MF→岸本時間短く評価無し。
FW→坂本時間短く評価無し。
DF→中野時間短く評価無し。
FW→ジェバリ時間短く評価無し。
Cポヤトス6.0崩しの策が的中し、狙い通りの前半。あとは継続。

注目プレー

36分、右サイドの崩しから、中央突破。

ポイントは3つ。

①右サイドのコンビネーション
②バイタルエリアの活用
③前線のポジションチェンジ

①山下、半田、鈴木の3人で、右サイドで密集を作ることで
 DFを引き付け、ピッチ中央にスペースを作る。

②山田が裏を狙うことで、DFラインを押し下げ
 空いたバイタルエリアに、宇佐美、ウェルトンがポジションを取る。
 山下が中に切れ込み、ウェルトンへ。ここで崩しのスイッチが入る。 

③ウェルトンは、ワンタッチで宇佐美に流すと同時に、ゴール前に侵入。
 山田も、クロスしながらゴール前へ。
 ボールを受けた宇佐美も、迷わずドリブルでゴール前へ。
 前線3人がポジションを入れ替えることで、選択肢が増え、一気に決定機に。

最終的に、宇佐美は山田へのパスを選択。
DFにカットされ、シュートには至らずも、崩しのアイデアが共有されていた。

次節へ向けて

後半苦しみながらも、勝負強さを発揮し、しっかり勝ち切った。
これでリーグ4連勝。
公式戦は8試合負け無しと、無双モードに入った。
最高の状態で、神戸、鹿島、町田の上位対決に臨める。

さらに長期離脱していたアラーノが、次節より復帰の見通し。
ラヴィも代表から戻り、選手層も徐々に厚みを増している。

ここ数年は、何の実感も湧かなかった「ガンバのいるべき場所」に戻れるのか。
まずは、昨年ダブルを喰らった神戸。
輝きを取り戻した宇佐美が、神戸キラーの本領を発揮する。

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