【鮮やかリベンジ】2024J1リーグ 第9節 浦和レッズ(A) レビュー

レビュー

一彩のゴラッソで2連勝!
昨年、散々煮え湯を飲まされた相手に、まずは痛烈なお返し。
最高の状態で、次はルヴァン琉球戦。待ってろハル!

試合結果

スコア

 G大阪 vs 浦和 
10
0前半0
1後半0
78min 坂本得点者

スタッツ

G大阪 浦和 
7
(3)
シュート数
(枠内)
15
(10)
0.47ゴール期待値0.88
329パス成功数605
40%ボール支配率60%
116.4走行距離(㎞)119.0
100スプリント回数144
出典:J STATs
  • シュート数、パス、ポゼッションなど、スタッツは全て浦和が圧倒。
  • ゴール期待値は、ともに1.0以下の固い試合。
    ガンバが、ワンチャンスをしっかり決めて、勝ち切った。

スタメン

(選手交代)58min唐山→岸本、72min福岡→中野、88minウェルトン→山下、坂本→倉田

  • 前節アピールに成功した唐山がスタメン。岸本はベンチから。
  • ケガから復帰した山下が、初のメンバー入り。
    ラヴィはベンチ外。コンディション不良か?

試合内容

  • ガンバは撤退リトリート、浦和は前線からプレスと、対照的な入り。
    前半は浦和がボールを握るが、両チーム決定機なく固い展開。
  • 後半に入ると、浦和が攻勢を強め、伊藤が決定機を作るが決めきれない
    するとガンバが伝家の宝刀、ロングカウンター一閃。
    坂本の決勝弾
    を、危なげなく守り切り、アウェーで連勝を飾った。
  • 連戦を乗り切り、休養十分で迎えた、ナショナルダービー。
    テンション高く、ハイプレスで入ってくるかと思われたが
    ポヤトスが選択したのは、撤退リトリート。セーフティーな入りを優先。
  • 逆に浦和は柏戦の反省から、前線から積極的な守備を仕掛け
    前半は、浦和がボールを握る展開に。
    だが、アタッキングサードでは、ガンバもスペースを消し
    浦和の連携不足もあり、決定機には至らない。
  • だが、後半に入ると、右サイドのポケットを狙いどころに定め
    浦和が、息の合った連携を見せ始める。
    48分には、前田と伊藤に右サイドを完全に崩され、グスタフソンのシュート。
    55分には、唐山の緩慢な守備で、渡邊にフリーでクロスを上げられ、伊藤のヘッド。

    だが、いずれも浦和の決定力不足に助けられると、ピンチの後にはチャンスあり。
  • 78分、交代で入った中野が、伊藤からボールを奪うと
    伝家の宝刀、ロングカウンター一閃。右サイドで待つウェルトンへ展開。
    ウェルトンがPA深くまで侵入すると、マイナスの折り返しを
    坂本がDF2枚を背負いながら、感覚だけでゴール左隅へ流し込むゴラッソ!
    直前に、CBがショルツからS藤に代わっていたのも、ラッキーだった。
  • あとは時間をうまく使いながら、危なげなくゲームをクローズ。
    まずは敵地で、鮮やかに昨シーズンのリベンジ達成。

採点

GK一森6.0渡邊のシュートも、左手一本で弾き出し、完封。
DF福岡5.5監督の信頼に応え、安定感のあるプレー。
DF三浦5.5パスをひっかけられ冷や汗も、危ない場面はこれだけ。
DF中谷6.0今節も、カバーリングが冴えわたる。スペースを消した。
DF黒川5.5浦和の右サイドに苦戦も、最後まで食らいついた。
FW唐山5.0裏を狙い続け、1対1の局面も作ったが、守備で油断。
MF鈴木5.0浦和の素早い切り替えに、ビルドアップで苦戦。
MFダワン5.5潰し役に徹し、集中力高く、バイタルを監視。
FWウェルトン6.0もう誰も止められない。左右で浦和DFを切り裂く。
FW坂本 MOM7.0これぞストライカーの一撃。ポストも良くこなした。
FW宇佐美5.5坂本との縦関係で、ゲームメイクに専念。
DF→岸本5.5これぞゲームチェンジャー。PKはまた貰えず。
DF→中野6.0鋭い寄せでカウンターの起点に。WGでもやれる。
FW→山下時間短く、評価無し。
MF→倉田時間短く、評価無し。
Cポヤトス6.0プラン通りの固い展開で、したたかに勝利を掴む。

注目プレー

41分、ウェルトンの決定機。

ポイントは4つ。
①一森の縦パス。
②坂本のポストプレー
③ダワンの展開力
④ウェルトンの判断

ガンバのビルドアップ。

①一森が、浦和守備陣のギャップを突いて
 最前線の坂本へ、鋭い縦パスを差し込む。

②坂本はショルツを背負いながら、安易なバックパスを選択せず
 ダイレクトで、浦和の守備ラインの間のスペースへ、ボールをはたく。
 この判断が素晴らしかった。
 これで浦和のMF3枚を置き去りにし、勝負あり。

③あとはダワンが前向きにボールを受け、グスタフソンのプレスに耐えて
 左サイドでフリーのウェルトンへ展開。

④ショルツが飛び出しているため、ウェルトンは石原との1対1を選択。
 質的優位でPAまで押し込んでから、グスタフソンが戻り切る前に、シュートを選択。

シュートは枠を捉えられなかったが、坂本が前節に続いて
ロングカウンターのスイッチャーとなる、センスあふれるプレーを魅せた。

次節へ向けて

昨年であれば、浦和に決定機をしっかり決められ
ズルズルと追加点を献上していただろうが、今年の対決は逆の展開。
ガンバがワンチャンスをしっかり決めて、勝負強さを見せつけた。

ハイプレスを封印してきたのは驚いたが、守備力に相当手ごたえがあるのだろう。
ロースコアの展開に持ち込んで、しっかり勝ち切ってみせた。

本来であれば、もっとボールを握って主導権を取りたいところだが
山田、アラーノとケガ人が続出している、この序盤戦は
CBの高い守備力を前面に押し出し、ウェルトンという飛び道具を使って
ロングカウンター一発という、現実的な戦い方で、勝点を積み上げていきたい。

さあ、次はミッドウィークのルヴァンカップ。
レギュレーションが変わり、予選もトーナメントとなったため
控え組はここでアピールしないと、出番がない。
ベンチに入り続けている美藤、ケガから復帰した山下をはじめ
岸本、中野も両SBでの先発が予想される。
特に唐山は、良いプレーを続けているだけに、早く結果が欲しいところ。
一発勝負のため、勝利はマスト。良いアピールをして、勝点3を掴み取れ!

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