ACLの登録条件にも出てくる「ホームグロウン」。
実はJリーグにも規定があり、守らないと罰則が科される。
「ホームグロウン」制度って、いったい何??
「ホームグロウン」とは
定義
協会によって若干の違いはあるが、Jリーグの「ホームグロウン」の定義は、以下の通り。
- 12歳から21歳までの間に、そのクラブに990日(約3年間)在籍した選手。
- 在籍期間は通算でOK。
- レンタル期間中も、移籍元のクラブでカウントされる。
つまり「自国のクラブで育成された選手」のことを指す。
登録義務
JリーグやACLでは、「ホームグロウン」選手に関する登録義務がある。
Jリーグ
- 登録義務 J1:4名、J2/J3:2名
- 罰則 翌年のA契約(27名)の人数を、不足分減らされる。
なおABC契約は2026シーズンで廃止されるため、現状罰則は有名無実化。
ACL(ACLE、ACL2)
- 登録可能人数 35名(リストA 25名+リストB 10名)
- リストA →25名のうち、最低2名はホームグロウン
(1名は、JFAのホームグロウンでも可) - リストB →21歳以下の選手のみ
守らないと、去年の広島のような目に合う(怖)。。
なおAFCの定義は、15歳から21歳までに、36ヶ月(3年間)以上の登録。
意義
「ホームグロウン」制度が規定されている理由は、これ。
- 選手育成の促進
- 外国人枠の抑制
- 地域との連携
- 選手の成長
Jリーグの理念である「地域密着」と、将来の「代表選手の育成」が狙い。
どこぞのチームみたいに、金に任せて選手をかき集めるのは、理念に反する(怒)。
メリット
実は「ホームグロウン」選手を育成することは、Jリーグの理念以外にも、大きなメリットがある。
それがFIFAが定めた「連帯貢献金」の存在。
- 12歳から23歳までに所属していたクラブに、移籍金の5%を期間に応じて分配。
(12歳~15歳 0.25%/年、 16歳~23歳 0.5%/年)
ガンバも、中村敬斗のスタッドランスへの移籍時に、恩恵にあずかっている。
ガンバ大阪のホームグロウン
ガンバ大阪のホームグロウン事情は、こんな感じ。
所属選手
1 | 東口 順昭 | 39歳 |
2 | 倉田 秋 | 36歳 |
3 | 宇佐美 貴史 | 33歳 |
4 | 林 大地 | 27歳 |
5 | 食野 亮太郎 | 26歳 |
6 | 唐山 翔自 | 22歳 |
7 | 南野 遥海 | 21歳 |
8 | 張 奥林 | 20歳 |
ガンバは8人。平たく言えば、ユース産駒が該当。
他クラブ事情
FC東京 | 15人 | 東京V | 9人 | 新潟 | 7人 | 名古屋 | 5人 |
鹿島 | 13人 | 横浜FM | 9人 | 清水 | 7人 | 福岡 | 5人 |
広島 | 13人 | G大阪 | 8人 | 浦和 | 7人 | 町田 | 4人 |
柏 | 12人 | 湘南 | 8人 | C大阪 | 7人 | 横浜FC | 4人 |
川崎 | 11人 | 京都 | 8人 | 神戸 | 6人 | 岡山 | 2人 |
最多はFC東京の15人。
ガンバは意外と多くない。平均ぐらい。
岡山は規定違反。昇格組はレンタルに頼らざるを得ない。
そして、やっぱり神戸と町田は少ない(笑)
まとめ
ガンバといえば「育成の名門」と言われたのも今や昔。
堂安、坂本と、代表級の逸材も輩出し続けてはいるが、やや寂しい現状。
ユースからトップに昇格しても、なかなかガンバに残れないどころか
J1にすら定着できないケースが多い。
プロの世界とは、かくも厳しい場所というのを、あらためて実感させられる。
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