【勝ち切れず】2024J1リーグ 第6節 京都サンガ(H) レビュー

レビュー

広島相手に価値ある引き分けの後、迎えた大事なホームゲーム。
確実に勝点3を取りたかったが、チャンスを決めきれず。
勝点2を逃す、悔しいスコアレスドロー。

試合結果

スコア

 G大阪 vs 京都 
00
0前半0
0後半0
得点者

スタッツ

G大阪 京都 
22
(13)
シュート数
(枠内)
14
(9)
1.86ゴール期待値0.7
285パス成功数275
51%ボール支配率49%
109.3走行距離(㎞)110.4
131スプリント回数128
出典:J STATs
  • 支配率などスタッツはほぼ互角だが、決定機の数はガンバが圧倒。
  • 山田、アラーノ、ウェルトンと、悉く決定機を決めきれず。
    ゴール期待値通りなら、2-0で勝っていてもおかしくない内容。

スタメン

(選手交代)37minアラーノ→食野、46min山田→坂本、72minラヴィ→ダワン、83min黒川→福岡、宇佐美→ジェバリ

  • Wボランチは、京都のハイプレスを無効化できるラヴィと
    ビルドアップの出口になれる鈴木を選択。
  • ベンチにジェバリが戻ってきた。
    東口はどこ行った??

試合内容

  • 京都は、ハイプレスからのショートカウンター。
    対するガンバは、プレスを躱してのロングカウンター。
    お互い切替の強度高く、攻守が目まぐるしく入れ替わる好ゲーム。
  • 前半は山田とアラーノ、後半にもウェルトンが、チャンスを決めきれず。
    逆に終盤の京都の決定機は、一森が好セーブ。
    お互い決め手を欠き、ドロー決着となった。
  • 京都は予想通り、3トップによるハイプレスを敢行。
    特にLWGの高卒ルーキー安齋が、思い切りのいいプレーを見せ
    高い位置からプレッシャーをかけてくる。
  • 逆にガンバは、京都のハイプレスに対し、無理につながず
    ウェルトンをターゲットにロングボールを多用。
    なんとかプレスを回避しようとするが、京都が押し気味に試合を進める。
  • しかし前半18分、エース宇佐美の精度の高いキックで、一気に流れを引き寄せる。
    中盤まで下りた宇佐美が、前線に飛び出した山田へ、ピンポイントクロス。
    ドンピシャで合わせたヘッドはGKにはじかれるも、こぼれ球を回収した黒川が
    アラーノへ、これもピンポイントで合わせる。

    シュートは惜しくもポストの左へそれたが、迫力のある波状攻撃を浴びせる。
  • ここからガンバが流れをつかみかけるが、アラーノが肉離れを発症し、負傷交代
  • ハーフタイムには、山田が足に違和感を訴え、こちらも負傷交代と、アクシデントが続く。
  • しかし後半57分、最大のチャンス。
    自陣PAでセカンドを回収した鈴木が、ロングカウンターを発動。
    宇佐美がハイラインの裏のスペースへスルーパスを送り、ウェルトンが抜けだして
    GKと1対1
    となるも、シュートを枠に飛ばせなかった。
  • ここから疲れの出始めたガンバに対し、京都が再び流れをつかみかけるが
    ガンバもダワンを投入するなど、積極的な選手交代で流れを渡さない。
    最後までチャンスを作り続けたが、ネットを揺らすことは出来ず、スコアレスドロー。

採点

GK一森5.5ロスタイムに好セーブ見せるも、キックの精度が今一つ。
DF半田6.0活きの良い高卒ルーキーに手を焼くも、最後はやらせず。
DF三浦6.0原を完封。ハイボールは無双。
DF中谷6.0ゲームの入りは不安定も、徐々に持ち直した。
DF黒川5.5ピンポイントクロスで、アラーノの決定機を演出。
MFアラーノ5.0おそらくハムの肉離れ。長期離脱は痛い。
MF鈴木6.0守備に追われながらも、要所でロングカウンターの起点に。
MFラヴィ5.0前節の輝きは無く、動きが重かった。
MFウェルトン5.5破壊力あるWGのありがたみを実感。決定機は決めたかった。
MF山田5.0脚の違和感のため前半で交代。軽傷を祈る。
FW宇佐美6.0高精度のクロスで何度も好機を演出。次節はWG?
FW→食野5.0試運転は完了。次節から勝負強さを見せてくれ。
FW→坂本5.5攻撃は悪くないが、守備の貢献度で山田との違いが鮮明に。
MF→ダワン5.5強度を出して、もう一度流れを引き戻した。
DF→福岡時間短く、評価無し。
FW→ジェバリ時間短く、評価無し。
Cポヤトス5.0ビルドアップでリスクを冒さず、最低限の勝点1。

注目プレー

54分、ロングカウンターからウェルトンの決定機。

ポイントは3つ。
①鈴木の視野の広さと、正確なロングパス
②宇佐美とウェルトンの関係性
③3トップのスプリント

一森のキックがずれて、京都のショートカウンターを喰らうが
何とかクロスをパンチングで弾き出し、鈴木が自陣PAでセカンドを回収したところから
ロングカウンター発動。

①鈴木は右後ろ向きでボールを受けながら、首を振ってピッチの状況を瞬時に確認。
センターサークル付近に残っていた、宇佐美までのゲートが空いていることを確認するや
ワントラップで、瞬時に宇佐美へ正確なフィード。

②宇佐美も右後ろ向きでボールを受けるも、ウェルトンの上りを背中で感じ
タメの動きで時間を作ってから、絶妙なタイミングで裏のスペースへ流す。

③宇佐美へボールが通ったことを確認するや、ウェルトン、坂本、食野の3トップは
一気に京都ゴール前へ、ロングスプリント。
ウェルトンのドリブルに、坂本も並走する形となり、相手CBはウェルトンへアタックできず
GKと1対1となり、決定機を創出。

シュートは残念ながら右に外れたが、食野もPAまで走り込んでいたので
枠に飛んでいれば、こぼれ球を押し込める形まで作れていた。
今季のガンバの特徴であるロングカウンターが、見事に炸裂した。

次節へ向けて

次節は、5連敗で最下位に沈む札幌。
得点は取れない、守備は崩壊と、まさに絶不調。

しかしこの状況は、逆にやりづらい。
これまでも不調に喘ぐチームに、あっさり立ち直りのきっかけを与えてきたガンバ。
ここでしっかり勝ち切らないと、上位争いから脱落してしまう。

しかもアラーノ、山田と、キーマン2人が欠場濃厚。
だが今年のガンバは、ベンチの層が充実している。
復帰してきたジェバリや食野、出番に飢えた石毛や唐山の奮起に期待したい。

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