【痛み分け】2023J1リーグ 第2節 サガン鳥栖(H) レビュー

レビュー

さあ、ホーム開幕戦!
12年ぶり、ホーム開幕戦白星なるか⁈

試合結果

スコア

 G大阪  vs  鳥栖  
11
0前半0
1後半1
51min 武蔵得点者64min 樺山

スタメン

(選手交代) 72min武蔵→ジェバリ、ダワン→山本悠樹、78min山見→食野、90min黒川→江川、半田→高尾

  • アラーノがケガから復帰。ジェバリもベンチ入り。
  • 前節違いを見せたラヴィがスタメン。積極的にシュートを連発した山見もチャンスを掴む。
  • 今節もスタメンは谷。GKの序列がはっきりした。

試合内容

  • 初戦の反省からか、開始早々鳥栖の出足が良く、いきなり4連続CKのチャンス。
    ヒヤリとする場面もあったが、半田、谷を中心に守り切る。
  • 序盤のピンチをしのぐと、徐々に流れはガンバへ。
    宇佐美がライン間に頻繁に顔を出してボールを引き出し、ダワン・宇佐美・ラヴィの中盤3枚で、鳥栖のダブルボランチに対して数的優位を作り、ゲームを支配していく。
  • すると前半15分、三浦のフィードに山見が抜け出し、CKを獲得。
    ショートコーナーから宇佐美のクロスを三浦が落として、武蔵がねじ込み先制!
    と思われたが、三浦がオフサイドで得点取り消し。
  • しかし前半38分、またしてもガンバにビックチャンス。
    ビルドアップからラヴィが鋭いターンで2枚を剥がして前進し、山見へ。
    山見は、宇佐美、アラーノとのパス交換から、ポケットへ飛び込んできた宇佐美へラストパス。強烈なシュートを放つもポストに嫌われる。惜しい!
  • このまま前半はガンバペースで終了。シュートはガンバ10本に対し、鳥栖はわずか3本。
    ポゼッションもガンバが56%と圧倒した。
  • 後半は鳥栖が修正。WBを押し上げ、ガンバの両WGの裏のスペースを攻略にかかる。岩崎がスピードで右サイドを押し込み、流れは再び鳥栖へ傾きかける。
  • しかし51分、鳥栖のクロスをキャッチした谷が、判断良く武蔵へクイックスロー。
    これが鋭いカウンターアタックとなり、宇佐美のシュートでCKを獲得。
    幻の先制点と同じパターンで、CKを三浦が落とし、こぼれ球を武蔵が押し込んで先制!
  • 先制を許した鳥栖は、富樫、菊池、樺山を投入。結果この交代策がズバリ的中する。
    再三突破を許していた岩崎が交代して喜んでいたが、とんでもない大間違い。
    64分に代わった樺山がPA内でボールを受けて、ドリブルで黒川、山見、ダワンと3枚を次々抜き去り、ニア上を射抜くゴラッソ。
  • 同点に追いつき勢いづく鳥栖は、ボールが収まる富樫がDFラインを押し下げ、両WBがボランチ脇のスペースをうまく使って、完全に流れをつかむ。
    一方ガンバは、サイドで持たせる代わりに、中央は固めて決定機は作らせない。
    ジェバリ、山本悠樹、食野と交代のカードを切って流れを引き戻しにかかる。
  • 前線でジェバリが起点が作れるようになり、再びゲームの流れはガンバへ。
    ジェバリの仕掛けからのシュートや、終了間際の宇佐美のシュートなど惜しい場面もあったが、結局このままタイムアップ。勝点3は次節以降へお預けとなった。

採点

GK5.5ビルドアップに貢献。カウンターの起点にも。
DF半田5.5立ち上りのピンチを救う。対人の強さを見せた。
DF三浦6.5セットプレーは完勝。守備も安定。
DFギョンウォン5もっと守備で厳しさを出したい。
DF黒川4.5岩崎、樺山と対面のWBに苦戦。
MFラヴィ6.5これぞ欧州標準。前半は無双。
MFダワン6攻守に躍動。ビルドアップも安定。
MF宇佐美6収まる、捌ける。ただポストに嫌われた。
FWアラーノ5.5さすがの運動量。決定機はせめて枠に。。
FW武蔵 MOM7本拠地開幕弾。ポストプレーでも奮闘。
FW山見6LWGは天職。早く結果が欲しい。
MF→山本悠樹5.5さすがの展開力。流れを引き戻す。
FW→ジェバリ6ストライカーのオーラ。足技も披露。
FW→食野5.5限られた時間で奮闘。左サイドを制圧。
DF→高尾時間短く評価なし。
DF→江川時間短く評価なし。
Cポヤトス6短期間でポゼッションスタイルを確立。

注目プレー

前半38分、宇佐美のポスト直撃弾。

ビルドアップから、ラヴィが個人技で2枚を剥がして左サイドを前進。
前方のLWG山見へ預けた時点で、鳥栖は3バックと、中盤4枚の7枚が揃っていた。

ここからガンバが連動した崩しを見せる。

山見は一旦中へボールを戻し、ラヴィも中央へ移動して、鳥栖の2枚を中央へひきつける。
同時に黒川が山見の背後をオーバーラップして、WBを外につり出す。

アラーノから山見へボールを戻すと同時に、WBと3バックの間にできたギャップへ宇佐美が侵入。
鮮やかにポケットを攻略して、シュートにつなげた。

次節へ向けて

ハイプレスが身上の鳥栖相手にどこまでポゼッションができるか、ガンバの完成度が問われる一戦だったが、後半持たれる時間はあったものの、保持率52%と初戦に続きゲームを支配。
シュート数でも、ガンバ20本に対し鳥栖7本と、決定機の数で上回れたことも大きな収穫。

今節のドローは、失点を責めるよりは、追加点が取れなかったことを悔やむべきゲーム。
ラヴィ、宇佐美がボールを収められるので、ビルドアップはスムーズ。
武蔵は好調、ジェバリも復帰し、あとは試合を重ねてフィニッシュの精度を上げていけば、勝点3はすぐ手の届くところにある。

次節はアウェー神戸。
相手は連勝して調子が良いようだが、去年の屈辱は忘れていない。
次節もゲームを支配して、今季初勝利をつかみ取る!

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